2011年3月6日日曜日
タイで俳人になれば廃人になるの巻き
タイ桜と読んでいる花が、満開を迎えました。
アパートのベランダから眺めていますが、実にきれいです。
見た目と色の感じからして、八重桜の雰囲気がしています。
この花は、既に一月末からあちらこちらで咲き出しています。
早咲きは既に散ってしまうのですが、遅咲きは二月中頃からになります。
今、住んでいるアパートの樹は、どうも晩生らしい。
ちょうど、伊豆の河津桜と開花の時期が重なって来ます。
ついつい、日本の桜を思い出さずにはいられません。
ですので、花見気分で毎日、この桜を眺めております。
でも、こちらはタイです。
はっきり申しまして、季節感は禁句そのものです。
実は、先週末からセミが鳴き出しました。
加えて、カエルもゲロゲロ泣き出しております。
うーん、セミやカエルが泣き出すわ、桜も咲くわで、気が狂いそうです。
一方、この桜が早咲きの頃、落葉する樹木もあるのです。
ベランダから眺めていて、枝ぶりが真っ赤になった木立を見つけました。
どうも、葉が紅葉しているらしいのです。
程なくして、一気呵成に葉は落ちてしまいました。
でも、新緑の勢いはものすごいものがあります。
すぐに新芽が噴出して、樹勢のある大木に戻ってしまいました。
この間、わずか二週間たらずのことです。
季節なんかありゃしません。
落葉も加わったのですから、四季のごった煮になってしまいました。
要するに、こちらの乾季は、一気に盆と正月がやってくるようなものです。
これって、俳句が趣味の人だったらどうしましょうか。
こちらの季節には、季語で特定できる目安が存在していないのです。
となれば、無視して川柳でも作った方が無難なのかもしれません。
日本ですと、桜と蛙は、春の季語。
蝉は、夏の季語。
紅葉は秋で、落ち葉は、冬の季語。
他方、先週木曜日には季節外れの雷雨(スコール)もありました。
もちろん、雷は夏の季語ですね。
結局、夏だけを中心に、他は刺身のつま程度なのかもしれません。
と言うわけで、タイで俳人を目指せば、気が狂って廃人になること必至です。
韓国には、日本人駐在員による「ソウル俳句会」という同好会があるのを聞きました。もし、この主催者が、仮にタイが初の赴任地だったら、俳句作りは観念しただろうと思ってしまった、道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
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4 件のコメント:
へー、綺麗な桜ですねぇ。
なんか、シンガポールでは見れなかった風情をタイの景色から感じられます。
Kuantan氏なんかタイランドをボロクソにいっていますが、風景から感じられる風情やクオティなどの食事のおいしさなどを垣間見れば、タイランドもなかなか良い国なんだなぁ・・・っと思いますね。
こういう国でのんびりしつつお仕事ガンバッテおられるぐりぐりもんがー様が羨ましいです・・・。 :(
今現在、欧州も北米も日本も中国もヤバい状況です。 しばらく、タイランドでゆっくりしながら世界の様子を傍観することをお勧めいたします。
最近、自分はシンガポールのビジネスマンと仕事を通じて知り合いになりました。
元々は、中国系マレーシア人だったようで、両親は未だにかの地で住んでいると話してくれました。
彼に言わせると、同地は汚職・腐敗の程度がひどいと辛口です。
思いますに、マレー人を優遇するためにブミプトラ政策を採らなければならないほど、中国系、インド系と民度で格差があるのなら、国家統一は形骸だけと言うべきでありましょう。
ですので、かの国よりはタイの方が好ましいような気もしました。人それぞれ、蓼食う虫も好き好きですから、構いませんけど。
へ~、マレーシアも汚職が酷いのですかぁ・・・。
んまぁ、国体もシンガポールに似ているしなぁ。
シンガポールは、マラッカ海峡の中間拠点である大型港でありそこでの加工貿易の中心を独占できた時代は上手くいっていました。 が、マレーシアも近代化、工業化して大型港ができると寡占状態になり、シンガポールのイニシアティブは薄れていきましたね。 2001~3年にかけては、欧州とシンガポール間の飛行機は満員でしたが、この前いってみたときはがら空きでした。 んで、シンガポールの街も思っていたほど活気は無かった。
マレーシアには言ったこと有りませんが、華僑系とインド系のマレーシア人の友人がおります。 彼等は割に裕福層なのか、交流していてサッパリ感がありました。
ですが、現地の事情は、それとは裏腹にドロリとしているようですね。
シンガポールもマレーシアも開発独裁で恒久的な発展期であれば、汚職も事業や決定事項をスムーズに進めていくための必要悪でありましたが、ある程度成熟すれば、コスト以外のなにものでもありませんな。 これは日本が良い例ですよね。 この二国も更なる発展を目指すのであれば、汚職の払拭および民主化は行うべきですよね。 日本の小泉さんのようなカリスマを持った、反旧体制を掲げるリーダーが必要ですね。 マレーシアは土地や人口、地理的な関係でこれから発達するでしょうが、シンガポールはリー・クアンユー上級相が亡くなれば終わるでしょう。
タイランドに関しては、友人があまりいないし、英国連邦でもないのでそこまで関心をもって研究してきませんでしたので、不明です。 ですから、ぐりぐりもんがー様のブログで勉強させて頂いております ^^
★随分前のエントリーへの投稿、厚かましくて申し訳ございませんが、ちと思ったことがありまして投稿させていただきました:
シンガポールの発展は、国際貿易拠点にて大型港を建設して地理的に国際貿易市場において利益を独占できたことにあります。 ですが、航空技術および電子情報技術の発達だけではなく、マレーシアの大型港の設立によりそこの市場が寡占状態になったためにシンガポールの利益が減退しました。 マレーシアもまたシンガポールと競争しなければならないので利益率が上がりません。 更に、マレーシアの経済成長も不動産バブルに依存するところが大きかったです。 そして、その不動産バブルを引き起こす要因は、シンガポールの独占利益から長年恩恵をうけていたシンガポール人のマレーシア不動産への投機です。 そこで、マレーシアがシンガポールの利益率を減らし、これ以上のシンガポール人のマレーシア不動産への投機が亡くなればマレーシアの経済成長も止まるでしょう。 マレーシアの専制主義体制では、これから長期的な経済発展に繋がる人間資本の開拓は難しいでしょう。 この専制主義体制は単純労働主体となった忠誠心を重んじ権威に甘んじ守られたいと切望する個人が多い南国だから助長される制度なのです。
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