2011年9月26日月曜日

住んでいる場所はワンダーランドだったの巻き

※Darul Moaha Simean Mosque


日曜日の昼下がり、ひまだったのでぶらついてみました。
近所にモスク(回教寺院)があるみたいで、訪ねたくなったのです。
暇つぶしに地図を見ていたら、センセーブ運河沿いなのを発見しました。

自分は、そこからさほど遠くないサミティベート病院の近所に住んでいます。
ここからですと、歩いて三十分程度だと見積もりました。
お昼の暑い時間帯も過ぎましたし、汗だくにはならないでしょう。

それで、上さんと一緒に出かけてみました。
ソイ49の通りに面している病院を過ぎて、ちんたら北に向かいます。
途中、TPIの看板があるガソリンスタンドを見つけました。

確か、ここに談話室って「日本食堂」があったと思うのです。
でも、カーテンで閉じられていて営業していないようでした。
実は、この談話室ですが、15年前よく利用していました。

あの頃は場所も違っていて、スクンビット通りのソイ1にあったのです。
値段も手ごろで宿が近くでしたから、散歩がてら食事に行っていました。
その後、場所を変えながら、この給油所に落ち着いたのは知っています。

でも、ミニコミ誌で紹介されていたのが三年前に過ぎません。
店じまいをして日本に帰国されたのでしょうか。
何となく、そんな風に感じてしまいました。

さて、この近辺は大邸宅が実に多いのです。
広大な敷地に、豪勢なお屋敷を拝見することができます。
一方、道産子社長なんか、日本に帰れば70平米のマンション住まいです。

今のアパートだって、ワンベッドでこじんまりと地味に住んでいます。
まあ、夫婦二人ですから、大きな間取りも要らない分けです。
自分の信条だって、座って半畳寝て一畳ですから、縁遠いところでしょう。

この後、ソイ49/14の小路へ入って、二つ目で左に曲がりました。
そして、突き当たると待望のモスクです。
冒頭の写真がそうですが、タイミングよくコーランも流れ始めました。

やっぱり、イスラム教の雰囲気が充満しています。
でも、モスクの礼拝堂にはほとんど信者が見当たりません。
一日五回のメッカに向かった礼拝なんて、誰もしていない雰囲気です。

うーん、ここはタイですから、イスラム教徒もマイペンライなのでしょうか。
とにかく、戒律の厳しさなど微塵もうかがえないのでした。
さて、ここまで来たら運河に沿って散策を続けてみます。


実は、このモスクから渡し舟が出ていました。
渡し賃さえ払えば、ペブリ通りに出られてバスにもタクシーにも乗れます。
もっとも、センセーブ運河といえば、エクスプレスボートも使えて便利です。


結構、このボートが頻繁に行き交っていました。
ただ、その間をぬって釣りを楽しむ少年もいて、のんびりしています。
運河に面した家屋も開け放たれていて、飼い猫が出たり入ったりしていました。

と言うわけで、日本人が多く住むスクンビットと行っても、ここは地元の人が住むエリアでして、雰囲気はまったく違いました。どちらかと言えば、昔のバンコクの古い街並みもちょっぴり残されていて郷愁を感じてしまいます。やっぱり、日本人は単なる一時の滞在者なのです。定住者にあらず、やがてはこの地を去ってしまうのなら、少しでも地元を見聞しておきたいと思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

おまけ:参考までに散策ルートです。

順路:①サミティベート病院 → ②モスク → ③護岸遊歩道 → 対岸の仏教寺院へ渡る橋 → フジスーパー三号店 → サミティベート病院

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