2011年7月18日月曜日

サムイ島、命の洗濯とはこういうことでしたの巻き


目の前がプライベートビーチでした。
しかも、泊まった部屋が最も海側です。
潮騒の音を聞きながら、窓から海を眺めていました。

何も考えず、ただ海を見つめ続けるのです。
沖合いには、行きかうフェリーや島々も見えます。
そんな風景だけで、なぜが心が癒されました。

このリゾートは、命の洗濯だけが目的みたいです。

潮が引くと、かなり遠浅の海辺が現れました。
沖合いに向けて少しずつ干潟が作られていきます。
まだら点々と浮かび上がる砂浜が見えるのです。

歩いていこう。

浅瀬を軽くこぎながら、散策してみたくなりました。
思いついたら、いざ出発です。
誘った上さんも、面白そうなので二人で部屋を後にしました。


このリパノイの海辺は、緩やかな入り江になっています。
南側には小高い山の岬も見えていました。
砂浜に沿ってやしの林も見えて、美しい景観です。

それに、浜辺で遊ぶ人影すら見かけません。
本当に静かな入り江でした。
ゆっくり、ぶらぶら、遠くに見える岬を目指します。

二時間も歩き周ったでしょうか。
やがて潮目も変わって、浪が押し寄せ始めました。
ちょっとの流れのある小さな河口も渡りました。

水かさの増してくる前に戻っておこう。
岬の突端までたどり着け無かったのが残念です。
でも、ここが潮時って言うくらいですから充分でしょう。

さて、この浜辺は生き物の宝庫です。
小さなヤドカリが無尽蔵に溢れかえっています。
最初は、細かなゴミだと思っていました。

でもよく見ると、時々ガサゴソ動いているのです。
しゃがんで、じっと眺めている手足のようなものも見えます。
わずか十数ミリの巻貝に住み着いているのでした。

この大きいヤドカリは浜の主?

この干上がった砂浜では、”とぐろ”を発見しました。
ポツポツ点在しているのですが、形が美しくて芸術作品です。
どうも、ゴカイの仲間が栄養分を濾し取った後らしい。

このとぐろが壊れだすときもまた面白いです。
浪に洗われても、一挙に壊れません。
先ず、巻いた砂がほぐれ出します。

それから、ひも状の砂が、少しずつ切れて漂っていきました。
ゴカイの排出した粘着物質のおかげでしょうか。
一挙に溶けずに、しばらくは、ひもの形をとどめるのでした。


と言うわけで、巻貝も歩いた跡を残していました。ベロ見たいな舌が、足代わりになって、すーっと一筆書きのようにノの字を書くのです。こんな些細なことでも、童心に帰って海で戯れることができる。そんな、のんびりしたリパノイ・ビーチの豊かさに、命の洗われる思いがした道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

おまけ:
リゾートを紹介させていただきます。
訪れる日本人が少ないようですが、私としては一押しです。
Viva Vacation Resort(Lipa Noi Beach)
ホテル予約サイト:Agodaからブッキングが可能です。
部屋はシービューを選んでください。最高です。

人懐っこいワンちゃんが迎えてくれます。

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