2011年5月26日木曜日

奇特な邦人は、タンホセアン本店を目指すの巻き

※タンホセアン本店

この名前を聞いてピンと来たら、かなりマニアックです。
しかも、男の人で行ったのなら、よほど奇特なはずです。
でも、バンコク駐妻、マダムならかなりの趣味人でしょう。

このタンホセアンは、知る人ぞ知る地元百貨店の老舗です。
場所は、チャオプラヤー川を渡ったシリントーン通りにあります。
この通りは、戦勝記念塔から西に伸びる道路なので、すぐ分かります。

※左クリックで拡大してご覧下さい。

BTSで降りたら、エアコンバスの515番か539番に乗り換えましょう。
後は、一直線に走るだけで、橋を渡ったら降りる準備をします。
左手に大きなビルが見えますので、分かりやすいはずです。

さて、このタンホセアンですが、華僑系のデパートなのが分かりました。
デパートの玄関を見上げると、陳和盛百貨店公司と書いてありました。
要するに創業者の名前を、そのまんまに名付けただけです。


日本語だったら、”ちんかずもり”さんになります。
でも、上さんに言わせますと、この発音は潮州語らしいと言っておりました。
華僑でも、タイに住み着いたのは、多くが潮州人でした。
広東にある潮州市は、現在でも二百五十万の人口に過ぎません。
つまり広大な中国でも、タイへ来た華僑は、ごく限られた地域の人なようです。

さて、この百貨店は手芸品売り場の品揃えが豊富なことで有名です。
確かに行って見て、その売り場の広さに驚きました。
フロアーの三分の一は占めてるんじゃないでしょうか。

特に毛糸やニットの編み物・織物用品が一杯でカラフルでした。
でも、アクリルの派手な蛍光色の糸ばかりが目立ちます。
一玉で16バーツですから、日本の百均ショップより安い。


それで、ここバンコクではリリアン編みが人気みたいです。
この編み機なんですが、縦二列に並んだタイプが売られています。
編み方の教則本なんかも豊富で、数多く陳列されていました。

パラパラめくって見ましたけど、タイ語なので全く分かりません。
一方、上さんは文字が読めますので、興味を持って眺めていました。
もちろん、編み機を使いはじめて間もないからでしょう。
どんなデザインに挑戦しようか、とても参考になるようです。

グーグルで調べましたが、日本では円筒状に編み上げるようです。
ところが、こちらでは、マフラーやショール、ベストなどが編まれていました。
このため、縦に長く編むのですが、英語では”Mayan Loom”と説明されていました。
きっと、古代マヤ文明の時代から編まれてきた方法なのでしょう。


と言うわけで、タイに来て編み物の知識を少しばかり得ることができました。上さんには、眺めていた本を買ってプレゼントしたので、その内に何か編んでくれるのだろうと思います。それと、タンホセアンはカオサン地区に支店があるそうで、今度はそちらにも行ってみたいと思う道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

2 件のコメント:

とよこ さんのコメント...

リリアン編み! 懐かしいです。
子供のころ、(今は廃刊になってしまった)小学館発行の「小学*年生」シリーズを親に買ってもらっていたのですが、ある号の女の子用の付録に、リリアン編みのセットが入っていた時がありました。写真の右側のような形をしていました。
ただひたすら、輪っかになって出てくる糸たちを編み続けるだけでしたが、いろんな色を使って輪っかの色が変わるのが楽しくて、夢中で遊んでいました。

そんなこんなで、今は編み物のプロで・・・はありません(--) 手芸も全くと言っていいほどダメです。色変化が楽しいだけで、手芸が楽しかったのではなかったようです、子供時代の私は^^
 

ぐりぐりももんが さんのコメント...

とよこさんへ、

コメント有難うございます。
このリリアン編みですが、円筒形は知っていまして、自分の小学生時代、クラスメートの女史の中に、学校で編んでいる子もいました。
ですので、記憶の中にはあったのですが、縦型二列と言うのは面白くタイの異国で見かけたときは、驚きでした。
この縦型は、リハビリ機器としても日本で使われているようです。
http://kml-net.com/katateami/page41.html