2010年10月16日土曜日

ドンくさいですが、将来性はありますの巻き


この水牛さん、泥んこの水溜りみたいな池にはまり込んでしまったようです。
三日間、脱出できずにいたらしい。
見かねた近所の住民が力ずくで引きずりあげました。

この様子は、朝のTVニュースでも放送されました。
餌をあげても食べずにぐったりしていたのですよ。
きっと、牛さんも絶食状態で食べる気力もなかったのでしょう。


現在、タイには水牛が130万頭ほどいるそうです。
でも、三十年前にくらべれば、六百万頭も激減してしまいました。
かつては、水牛が世界で最も多い国だったのですよ。
あまりの減り方に驚いてしまいます。

こちらでは、もともとは農耕用の家畜でした。
北部や東北部で、主に稲作のために活躍して来ました。
お百姓さんにとっては、それはもう大切な生き物だったのです。

でも、今はトラクターがその代わりを務めてしまう。
餌の草をあげる必要も入らないし、休ませる必要も無い。
機械の方が安直で手っ取り早いのですよ。

何でも効率万能の世の中です。

あんなのんびりとした耕し方では、時代遅れでしょう。
ですから、水牛さんは敬遠されてしまいました。
そんな肩身の狭い水牛さんですが、愛嬌がありますね。

地元の人たちにとっても、未だに身近な動物には違いないのです。

と言うわけで、こんな水牛さんですが、耕作の貸出し料金は、二年前の記事で1ライ(1600平米)120バーツの激安でした。(日本円で330円)
仮に耕耘機を使いますと、燃料費は当時で250バーツに達したそうですから、かなりお得なはずです。

近い将来、石油価格はきっと再高騰するでしょう。
そうしたら、水牛さんはきっと安上がりでエコな働き手になるのだろうな、と思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)

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