2010年10月12日火曜日

タイでは、放火のような消火訓練を行いますの巻き

こちらでは、9~10月に掛けてセーフティー・デーの行事がおこなわれています。

工場で働いている限り、安全衛生は最も重要な課題です。
従業員を、作業中の事故や怪我から守るのは、会社の使命でしょう。
それは、社長の責任でもあるわけです。

わたしなどは、毎日、工場の中を歩き回って現場を観察しています。
注意を怠らなければ、大きな事故は防げるかもしれません。
従業員にも良い意味で、緊張感や注意を促すことになります。

従って、日系企業の工場では、色々なイベントを企画されておられるはずです。
当社も、例年、色々な行事をしますが、ざっと挙げると次の通りです

① 避難訓練
② 消防訓練
③ 健康診断
④ 救急処置

どちらかと言うと、健康管理まで含めた多角的な安全衛生と言うことでしょう。

それで、本日、消防訓練を実施しました。
消防署から隊員が来てくれたのです。
どのように、消火器を扱うか実演してもらい、従業員も取り扱いました。

始めに、火の扱いを説明するんですが、これが恐ろしい。
LPGボンベにつないだホースに、ライターで引火します。
これ自体、日本でやったら危険行為ですよね。

でも、タイではマイペンライです。
危ないレベルとは思われていないのかもしれません。
それで、隊員がホースの筒先を指先で塞いで、火を消す実演をしました。

熱くないと言う実演なのでしょう。
これだけを見ましても危ないと感じてしまいました。
ところが、今度は、見学していた従業員に体験させようとします。


とにかく、派手めな演出で参加者の興味を引く作戦らしい。
最初のグループは、先ず男性だけで行います。
次に、女性従業員だけで火を消すデモを始めました。

でも、みんな喜々としてやっております。
少しでも防火の意識が高まるのであれば、それに越したことはありません。
今回の消火器取り扱い訓練は、まだ序の口でしょう。


と言うわけで、去年の社内消防隊による消火訓練は、もっとド派手なのでした。
もちろん、消防署員の適切な指導もありましたので、無事やり終えております。
日本だったら絶対に経験できないはずですし、やる分けがありません。
そこに、放火みたいな消火訓練を、こっそり陰に隠れて遠巻きで見学する道産子社長が居るのでした。
(この巻き、終わり)

5 件のコメント:

とよこ さんのコメント...

迫力満点ですねー。お祭りのようです。日本では考えられないですよね。


先日、私が病院でリハビリを受けている途中で、避難訓練が始まりました。高齢者のグループホームなども併設しているクリニックなのですが、高齢者はみなさん、車椅子に乗ってエレベーターで避難訓練に参加でした。

本当に火災があったら、あれだけの数の高齢者をどうやって避難させるのやら。消防士さんが立ち合いしていたけれど、注意などはなかった様子です。

それで実際に火事があったら、マスコミが大騒ぎ。行政の緊急検査開始。何かあってから大騒ぎするのが彼らの特徴ですが、施設側も普段から本気で高齢者の避難を考えていればいいのに、と思っています。


ちなみに福井県では熊が高齢者福祉施設の中に入り込み、立てこもり?を続けています・・・(今日、射殺されたそうですが)。
 

ぐりぐりももんが さんのコメント...

とよこさんへ、

そう言えば、札幌とか群馬のケアホームやら老人介護施設で、火災が原因でたくさんのお年寄りが無くなった事件を思い出しました。

多分、火の回りも速いでしょうから、ちんたらのんびり訓練していては、実際には役立たないかも知れませんね。

やっぱり、火の用心が一番だと思います。

短足おじさん さんのコメント...

火災は全てを失いますから、幾ら用心してもしすぎということは無いでしょう。
私はタイの文化はオママゴト文化と見ています。子どもが大人のマネをするように形だけ真似をする。
でもそれが進歩の第一歩なので、次のステップになればオママゴトが本物になる。
今はその第一歩の段階なので忍の一字でしょうね。
防火訓練などは正にその段階、でもこれが無いと次にはいけないので我慢して頑張るしかない。
大変ですね。

所で〇タレ・〇〇ジさんの件、了解しました。
有難うございます。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

短足おじさんへ、

オママゴト文化ですか。
言い得て妙な、ぴったりのフレーズですねー。

真似をすることで習得するのも、武芸や舞踊では型と言われますから、一つの学習の作法ではありましょう。

労働安全衛生の意識付けは、このような分かりやすい学習から入っても良いのだと思いました。

私は石油業界で働いていて精製装置の火災に出くわしたことがあります。その時は緊張しましたが、こんなことは試しに経験させられるものではありません。

経験できませんから、模擬訓練=型のみで習得させ対応させるしか無いのでしょう。

ただ、ものづくりの世界では、真似だけですと限界がすぐ見えてしまいます。自分達で考えて、改善・向上させる能力は必要でしょう。

これは、実際に生産現場で経験させられます。安直なマニュアルでできないことを、自分達で考え実行するように、アドバイスが重要だと思っています。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

短足おじさんへ、

新しいハンドルネームでご了承下さい。

ラヨンの複線化鉄道建設は、急ピッチで進んでいます。
並行して、係争中だったマタプト工業地区の化学品プラント等の立ち上がりも加速化してきました。
輸送手段として、鉄道貨物が役に立つのであろうと思っています。