2010年10月8日金曜日

クレーム調査のついでに出会った乙な味の巻き

お客さんから、クレームが再発してしまいました。
暫定の対策で、ほぼ根絶できると踏んでいただ矢先です。
数十台規模の同時多発だっただけに、思い出しても厄介です。

しかも、対象となったお客様は、一社だけです。
その販売系列の営業店だけに、クレームが集まりました。
他にも数多く出荷してきた製品なのです。
不思議に思いましたが、何とか対策を施しました。

それで、やれやれと思っていたのにまたぞろです。

こちらとしても、めぼしい原因が見当たりません。
電圧変動が大きいから、データが飛んでしまった可能性もあります。
いや、EEPROMのメモリーが不良品だったかもしれない。
しかも、再発の製品は、未だ一台です。

いずれにしても、悪い噂の立つ前にやっつけてしまいましょう。
社長自ら、お客さんの挨拶がてら応急処置に出向きました。
とにかく、現場では作業で誠意を見せておけば時間が稼げます。

そんなことを考えつつ、所在のシンブリ県まで車を急がせました。
このシンブリ県ですが、観光地で有名なアユタヤの真北にあります。
地図で見ますと、可愛いぐらいに小さな県でした。


到着すると、メンテ担当者が先に到着して準備していました。
仕事柄、手馴れたもので作業も手際よく終わります。
お客さんに、手仕舞いの挨拶をしたら解放です。

うーん、これだけではせっかく来たのに物足りない。

地元のおいしいレストランで、昼飯を皆に振舞うことにしました。
ただ、知らない場所で勝手が分からない。
メンテ担当に、いい加減なタイ語で頼みます。

トンニー、ティアン。(今、お昼でしょ)
ヤーク・パイ・ティー・ラナアーハン・アロイ。(おいしいレストランに行きたいのよ)
ティーナイ。(どこにある?)
カウチャイ・マイ。(知りませんか)

いやー、念力で通じさせました。
分かったらしく、運転手さんに行き先を告げています。
運転手さんも分かったのか、すいすいと連れて行ってくれました。

それで行ったのが、ビール瓶で積み上げた瓶型のタワーがあるレストランです。
何でも、ライギョのバーベキューが上手いとか説明されました。
とにかく、後でメンテ要員が着席したら、すぐ食事するようにオーダーします。


ウエイトレスさんが、写真入の英語メニューも出してくれました。
多分、外国人旅行者も立ち寄る、有名なお店なのでしょう。
それで、お勧めの名物料理のライギョ四人分を頼んでもらいました。


出てきましたよ、結構、大きな魚で二皿です。
ステーキと言うより、煙でいぶし上げたような焼き魚でした。
ほのかに、燻製のような香ばしい香りも漂っています。

食べましょうとばかりに、魚の身をほぐして食べてみました。
いや、これはおいしい。
見た目がグロな感じですが、大正解の美味です。
煙でいぶした調理で、川魚の泥臭みもまったく消えていました。

酸っぱいたれにも、甘いたれにも合いますね。
日本人ですから、本当は醤油の方が良かったかもしれません。
かなり大きな魚でしたが、半分以上を自分が食べてしまいました。

と言うわけで、一匹三百バーツでしたのでそれなりに値の張る料理なのかもしれません。
運転手さんに言わせると、夜になればお客さんでにぎわうのだとも言っていました。
次回は、来れるチャンスがあれば上さんをぜひ連れて行きたいと思う、道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

おまけ:
このレストランは、国道32号線沿いにあります。
シンブリの市街に入らず、そのまま北上して少しでは無いでしょうか。
お出かけの際は、立ち寄ってみてください。
お土産屋さんも併設していました。

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