2010年10月13日水曜日

電気掃除機を買い換えて見ましたの巻き

タイで家電製品を買うと激安ですね。
ただ、品質が伴っているかどうかは不明です。
どちらかと言えば、安かろう悪かろうの感覚でしょう。

昔は、日本でも「当たり品」って言葉を使いました。
ちゃんとしたメーカー製でも品質にバラつきがあったのです。
保障期間内で故障するのもあれば、十年使っても壊れない。

そんな千載一遇の雰囲気で用いた言葉なのかもしれません。

それで、タイで売られている掃除機ですが、これがまやかしです。
三年前の赴任当時、上さんのために先ず一台を買いました。
1200Wと比較的小型で、メーカーは国産のImarflexと言う会社でした。
日本円で換算して、四千円しなかったと思います。

ですから、品質・耐久性はほとんど当てにしませんでした。

先ず、一年も経たずに排気口から火花が飛び散りだしました。
それに、使用中、モーターの焼けるような匂いもして来ます。
上さんが、だましだまし使いましたが、怖くなって止めてしまいました。

ただ、一年たってスイッチを入れたところ、未だ生きていました。
上さんも時々使いましたが、ついこの間、完全に昇天したのです。
使用期間は、正味、一年ちょっとと言ったところでしょうか。

加えて、集塵用の紙パックが、どこにも売っていませんでした。
スーパーのテスコロータスでも、カルフールでも探しました。
でも、見つかりません。
代わりに、有名なElectrolux社用の紙パックだけが置いてあるのです。

仕方がありません。
こうなれば、自己流で凌ぐことに致しましょう。
付属品の紙パックの底をカッターナイフで切っておきます。
テープで封をしますが、ゴミが満杯になったら、剥がしてゴミを捨てます。
こうして、紙パック二個で順繰り使い回すようにしていました。

しかし、紙パックの在庫も無い電気掃除機なんて無価値です。
ですから、”まやかし”だと初めに断っておいた分けです。
何れにせよ、モーターに耐久性は無いわ、紙パックの消耗品も売らないわで、呆れました。

とうとう、上さんは掃除機をあきらめて、ほうきで床を掃く始末です。
でも、最近は面倒くさくなってきたのでしょう。
掃除機を、改めて買いたいと相談を受けました。
それに、駐在期間も延びそうな話しも出ています。

と言うわけで、決心して新しいのを一台買いました。


今度は、紙パックの置いてあったElectrolux社の製品です。
キャンペーンの特売だったので、五千円しません。
しかも、タイ国産ではなくて中国製でした。
ただ、集塵袋も紙パックでは無くて、再利用できる布製になっています。

と言うわけで、保障期間がちゃんと一年付いてきましたので、今度こそ使えそうです。
でも、修理に出すとなると手続きが面倒くさいですね。
そうならば、当たり品であってくれよと、現物を見ながらつぶやく道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

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