2010年10月9日土曜日

ギンジェーが始まりゃ、中華系ですから便乗商法でしたの巻き

十月八日から、ギンジェー(菜食週間)が始まりました。

もっとも、この行事は十日近く続きますので、週間ではありません。
そこは、マイペンライのタイ人で誤差内と言うことにしてあげましょう。
この間、信奉者は肉や魚を食べずに菜っ葉ばかり食べて暮らさねばなりません。

英語で格好よく言えば、ベジタリアン・フェスティバルですよ。
しかも、禁欲的に節制した生活を送る掟が定められています。
全部で十項目の規律だそうですが、これを守るには、結構しんどそうです。

それで、この習慣に従う人々は、中華系の人々だと聞きました。
中国ですから、菜食主義者の人も多いのです。
こっちに渡ってきた際に、風習を持ち込んだ名残なのでしょう。

となれば、バンコクの中華街は、ギンジェーたけなわなはずです。
何かイベントを行っているかもしれない。
そんな話がきっかけになって、上さんと一緒に出かけることにしました。


行って見ましたら、黄色い横断幕が通りをしつこく飾っておりました。
漢字で「齋」と書かれた一文字が躍ります。
もっとも、中国の精進料理が起源ですから、「齋食」から借りたわけです。


黄色の満艦飾と言った感じですが、信者は白色の装束でした。
期間中は、身体を清める意味もあるからでしょう。
でも、ほとんどお祭り状態でして、禁欲的な印象は微塵もありません。

黄色いデコレーションで飾った屋台が通りを埋め尽くしております。
出される食べ物は、みんな精進料理ですね。
ですが、おいしく作られておりますのでヘルシーに感じてしまいます。


このスープは、一杯四十バーツです。
ふかひれスープのレストランが、店先に屋台を出していました。
さすが、スープの出汁が上品でおいしく頂きました。

と言うわけで、地元のローカルニュースでは、ギンジェーのおかげで野菜の価格が高騰していると報道しています。
これに関係のない人には、はた迷惑な話しなんじゃないでしょうか。
まあ華僑の文物ですから、転んでもただで起きずに便乗商法でもうけているのであろうなと、改めて思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)

おまけ:
スクンビットからは、エアコンバス40番がメイン通りへ直行します。
地下鉄のファランポーン駅からは、ちょっと歩きます。
それに、ギンジェー中はお休みするレストランもあり、ご注意下さい。
飲茶で有名なカントンハウスは、ちゃんと営業しておりました。

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