2011年8月19日金曜日

駐在なんだから経営指標は英語で見なきゃの巻き

タイに駐在としてきて、三年半になりました。
あっという間でしたが、仕事は何とかこなして来ています。
ただ、08年の世界金融危機による業績落ち込みはショックでした。

あの時、売上高が二割近くも落ち込んでしまったのです。
赴任した年にいきなり低迷するなんて、正直言って動揺しました。
会社自体の経営も磐石なのか、不安になってきます。

このため、経営分析することを思い立ちました。
社内の経理データを使って評価してみようと考えたのです。
でも、どういう風に行うべきかアイデアが全く思い浮かびません。

仕方が無いので、手始めはネットで探してみることにしました。
グーグルで、経営指標や経営分析とか入力して情報検索するのです。
仕事の合間を見ては、ちょこちょこ探すのに専念しました。

こうして、二三日かかりましたけど、適当な資料も見つかってきました。
そして、自分なりにデータをまとめてみたのが、次の表です。


先ずは、左クリックで拡大してご覧下さい。
この表では、おなじみの経営用語が並んでいます。

流動比率、
総資本経常利益率(ROA)、
固定比率、
自己資本比率、などなどです。

言葉ぐらいは見聞きしていましたが、計算方法とか、指標値の判断基準は分かりません。
インターネットで解説してくれている人がいるなんて、思いも寄りませんでした。
さっそく、決算報告書を使って計算に着手してみます。

ところがですね。
こちらの報告書は、英語で作成されておるのです。
つまり、会計用語を日本語と英語で、一つずつ照合させなくてはならない。

加えて、この資料全体も英訳する必要が出てきました。
なぜなら、社内の経理担当者が、これからは分析を担うからです。
意義を理解してもらう上で、力仕事に訳して見ました。


(左クリックで拡大してご覧下さい。)

いやはや、会計用語が不慣れなもので、結構てこずりました。
それでも、何とか仕上げて経理部長に渡しておきました。
その後、いくばくかは直しましたけど、資料的には役立ったようです。

と言うわけで、指標値を計算した結果は、概ねOKでした。ただ、棚卸資産の回転期間がかなり長いのです。親会社から調達する部材の足が、工場到着まで二ヶ月半も掛かってしまうようでは、止むを得ないのかもしれません。親会社に不満を言っても改善されそうに無いし、どうしたものかと悩んだことを懐かしく思い出す道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

おまけ:
左クリックした画面が、もし小さいときは、もう一度クリックしてください。
拡大してご覧になれると思います。

お願い:
 この経営分析資料に誤りがあれば、ご指摘下さい。
宜しく、お願いいたします。

8 件のコメント:

とよこ さんのコメント...

経営指標の説明を英語に訳されたなんて、すごいですねー。大変だったことでしょう。

ぐりりんさんが社長を努める合弁会社は、親会社の出資比率はいくらくらいなのでしょうか。
私はずっと、現地の会社は合弁会社と思っていたのですが、そうじゃなかったのかな?

一般的な会社(?)なら、ROAとROEを見ることが多いですが、ROEが今回の表になかったので、現地の会社は親会社の連結子会社、ないしは出資している企業が多くある合弁会社なのかな?などと思いました。

財務がとても苦手な、あほとよこでした。
 

とよこ さんのコメント...

コメント消えちゃいました(--)
 

ぐりぐりももんが さんのコメント...

とよこさんへ、

ちょっと、それは残念なことです。
思い出したら、宜しくお願いします。

とよこ さんのコメント...

ぐりりん社長の会社は確か合弁会社だったと思うのですが、親会社以外に、出資している企業はないのかなあ~と思ってコメントしました。

というのは、ROAがあってROEがなかったから、そう思ったのです。私がぐりりんさんの会社を合弁会社と勘違いしていたり、合弁会社そのものの意味を勘違いしていたり、合弁会社はROEを経営指標にしないのかもしれないのですが・・・。
あるいは、親会社がほとんど出資していて、親会社との連結決算の対象になっているのでしょうか?


こんなことを書いてコメント公開ボタンを押したのですが、消えちゃいました(--) どこに行っちゃったんだろう・・・。
 

とよこ さんのコメント...

あれ? また消えてる。
昨晩(今日の午前2時頃)に投稿した時は、反映されていたのに・・・。
前回も同様です(--)

ぐりぐりももんが さんのコメント...

とよこさんへ、

自分が早く気が付けばよかったのですが、スパム扱いされていたのを発見しました。
このため、総てもコメントが運営サイト内で一時保留されておりまして、サルベージしました。

四つもコメントを下さり申し訳なく、ありがとうございます。

このROEとROAについて、なかなかお目の高い指摘をいただき、先ずは感謝申し上げます。
ありがとうございます。

ROEは、株主資本利益率ですので、株主が配当性向を見極める時に使います。
弊社の場合、株主が少数でビジネスの協業者であり、配当意外に便宜が図られております。

この他、株式を公開していないことと、増資もぜず自己運転資金で経営を賄えて来たことなどから、あまり指標的に参考にできないため省きました。

一方、ROAですが、一年間にどれだけ儲けられるかの指標でして、効率的な経営の目安になります。日本から来る経理監査でも、この値を使いますので、こちらを選びました。

この件では、わたしもなぜROEを省いたのか忘れていました。思い出させていただき感謝します。

今になって、自分なりに経営指標が勉強できて、良かったと振り返っております。

二日酔治郎 さんのコメント...

弊社は株式公開をしていないのであります。

ROEが省かれてて丁度いいです(笑)

親会社の下僕の様な扱いですが、出向者天国でいつか鉄槌をと思っています。


この表は使えますね。


有難う御座います。


英語ではしませんけど(笑)

携帯からはコメントが出来ません。

「このサイトは危険」となってます。

民主党の差し金でしょうか(((笑)))

ぐりぐりももんが さんのコメント...

二日酔治郎さんへ、

コメントをありがとうございます。
「このサイトは危険」となってるそうですが、ブログ運営のサーバーが海外だからでは無いでしょうか。

もし、民主党絡みなら、うれしい限りですよ。そんなに影響力あるんだって思ってしまいますもの。

資料は、ネットの元ネタを改編しただけですので、ご自由にお使い下さい。
そして、後に鉄槌を下していただけるのなら、それは資料と言うよりも経営指標の厳密さにあると言うことでは無いでしょうか。