2011年10月31日月曜日

洪水の来る来る詐欺は、クルクルパーの巻き


今日、バンコクは快晴でした。
気持ちの実に良い日です。
雨季も過ぎ去り、待望の乾季が来ました。

なのにバンコクの洪水は、まだ終結していない。
大量の水が、北の平野部から首都になだれ込んで来ました。
その流路は、ドンムアン空港を飲み込んで南下中です。

しかし、そこには政府のこしらえた洪水対策本部があったのでした。
この本丸を意図も簡単に、天災に攻め取られてしまったのです。
なんとも情けなく、だらしないクソ政府ですよ。

しかも、日本政府による支援の物資を逃げ捨て遁走です。
これほどまでに、国際社会の信義を無視するとは呆れました。
無きに等しい危機管理とは、タイ政府の代名詞なのかも知れません。

まあ、工場は沈没させられて、逆上寸前な道産子社長です。
カッカしたとしても、憤りのやり場はないのですが怒りがこみ上がります。
ちょっと、外にでも出て頭を冷やすことにしました。

そう言えば、この地区の北側には運河が走っています。
ここから水があふれれば、危険といえば危険です。
はっきり言って、確実に浸水してしまうでしょう。

でも、アパートの基礎は路面から50cmあるし、七階に住んでいます。
水が来ようが溺れ死ぬことはないのですが、心配なのも事実です。
それではと言う分けで、運河をこの目で確かめてみることにしました。


結局、運河は平常通りの水位でして、水上ボートも運航していました。
渡船も営業中だったし、護岸通路ではネコも寝転んでいます。
しまいには、あのドブ川に子ども達がダイビングしているのでした。


と言うわけで、洪水騒ぎの昼下がりの中、センセーブ運河はごく普通の日常でした。そこから、冒頭の写真の終点まで水上ボートに乗りましたが、閑散としてはいるものの、ありきたりなのです。洪水がどこにあるのよって、来る来る詐欺を言う奴は、クルクルパーに違いないと思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

8 件のコメント:

みょうてん さんのコメント...

こんなのはいかがでしょうか。
少しでも和んでいただければと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=N8X_XkJUs_M&feature=related

ぐりぐりももんが さんのコメント...

みょうてんさんへ、

いやー、和みました。
あるがとうございます。
今日は気分一新で、新しい業者探しに行ってまいります。
では、、、

匿名 さんのコメント...

あの汚いセンセープ運河で船に乗ったら病気になりそうです。其処に飛び込む子供たち!
 洪水が汚物を流し去ってくれれば良いけど、逆に汚物を流し持って来るのでしょうね。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

匿名さんへ、

いやー、逞しいですよ。
少しぐらいの雑菌なんかで死なないでしょう。
でも、あのドブ川にも魚がうじゃうじゃ泳いでいて、太公望が夕方になると釣りをしているのです。
もし、食べているのだとしたら、何も言いません。尊敬します。

Art_Blue_Liberalism さんのコメント...

ぐりぐりもんが社長様、

貴重な実況中継ありがとうございます。
なかなかニュースでは計り知れない現地の現状を臨場感をもって伝えて下さるぐりぐりもんが社長様のエントリーはためになります。

・・・そうですか、まさにタイ政府は日本の政府のそれかそれよりも酷い状況なのですね。 こんな状況じゃぁ、なかなか問題解決は終止符を打たないでしょうな。 これじゃぁ、在タイ外資系企業は撤退するでしょうな。 一部にBRICSに引き続いて伸びる可能性のあると思われていたタイランドも、完全にその可能性を殺しましたな、政府の無能さと災害対策の杜撰さにより・・・。 中国に変わる世界の工場として注目されて止まない中、タイランドには中国の変わりに工場を設立する絶好のロケーションとして中国に頼らなくてもよい機会を与えてくれると少々期待していたのですが、残念です・・・。 在タイ外国人の人々だけでなくローカルの人々に同情いたします…。 最近、明朗で社交的なタイ人の女性と一時的に知りあうことがありまして、彼女のような明るい人々がこのような悲惨な目にあっていると思うと歯がゆい気がしました・・・。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

Oblige347さんへ、

この国、何がなんだか、よく分からん国です。
でも、悲観しても始まらない。
やり直しと言うことでビジネスを再建しましょう。
ところで、ヨーロッパでも、ドナウ川の洪水では、2006年にブルガリアの工業地帯の大半が浸水したそうです。
治水が上手くできないと先進国入りできないのかも知れませんね。

Art_Blue_Liberalism さんのコメント...

簡潔に言いますと、インフラと危機管理でしょうな。 ルーマニアはチャウセスク政権の影響が未だ響いている悲惨な国ですからねぇ・・・。 あのチャウセスクの野郎のせいで経済的にも文化的にも疲弊したままですし・・・。 ねぇちゃんは綺麗(でもたまにチャウセスクをパパとしたっているビッチがいるのが気に食わないがw)だが、もはや汚職や貧困や不良化が常識化している国ですからね。 EU加盟しても条件付きでしたし・・・。  中欧やバルト3カ国のようなポテンシャルは今のところまだ見いだせませんな。 経済発展の鍵はなんといってもインフラや危機管理に留意できるだけの頭脳と感性を培う人間資本力に限るでしょうな。 でなければいくら法人税下げて物質資本投下しても相乗効果が薄いばかりです。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

Oblige347さんへ、

賃金を急激に上げて人民の暮らしを豊かにする。
一方、法人税をかなりさげて、企業の財務内容を維持させる。
でも、便乗値上げは避けられませんよ。
国政選挙で、勝ちたいがための裏づけ無しの脳内お花畑公約だった、タイの実情です。
今回の洪水は、冷や水を浴びせたようですが、インラクさんは43歳でまだ若い。
政権内のジジイどもが見下して、言うことを聞かないらしいです。命令しても、動かない。もうダメだね。
まあ、洪水が来たら来たで、マイペンライですよ。