でも、勤務先の工場が冠水したのが落ち着きそうです。
裏手の運河なんですが、対岸の堤防が決壊しつつあるようです。
こうなると、運河の水はバンコク市側へも流れ込んでくれます。
サーイマイ地区と言いますが、急ごしらえの堤防が造成されました。
土のうをうず高く積んで、二キロにもわたる防衛線を築いたのです。
ただ、ここが決壊されれば、洪水対策本部までは簡単に水が押し寄せます。
場所は、ドンムアン空港ですが、その前に滑走路も冠水してしまいました。
おそらく、サーイマイ地区の土手も耐え切れ無くなったと思います。
バンコク市だって防衛する意味が無くなったのではないでしょうか。
そのため、決壊されれば浸水するに任せるでしょう。
運河の水はこうしてバンコク市内へ流れ込んでいくのです。
そうなると、当社の工場周辺は水が少しでも引くかも知れません。
いあや、このまま水位が増えてくれないことを祈ります。
何せ、工場周囲の塀まで、あと20センチしか残されていません。
と言うわけで、何が何でも首都バンコクを防衛するなど、エゴのかたまりだと思うようになりました。隣県のパトンタニは、ほぼ全域が洪水の被災地になっています。工場もそこに立地しているのですが、近隣の地区が経済的に立ち直るには、これから半年が必要でしょう。少しでも、洪水をバンコクに流して散らしてもらいたいと思うようになった道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
0 件のコメント:
コメントを投稿