2011年10月10日月曜日

カヤックで沖に漕ぎ出すのでござるの巻き


日曜日は、対岸の島へ渡ってみました。
二つありまして、一つは猿島、もう一つは寺島です。
本当の名前かどうかは分かりません。

でも、宿のカウンターの白人が言っていました。
それで、猿島って言うと横須賀にありました。
でも、あの島には名前の割りにサルが住んでおりません。

一方、こちらの島には、本当に住んでおります。
これに会いに行くのが楽しみだったのですよ。
ネットの紹介写真を見ると、カニクイザルのようでした。

このサルは、頭の毛が少し尖った格好をしています。
人間との関わりも深くて、椰子の実取りもできたりします。
それだけ、賢いサルだってことでしょう。


それで、泊まった宿では手漕ぎ舟を貸し出してくるのでした。
ボートではなくてカヤックです。
これは、浮力が高くてひっくり返っても絶対に沈みません。

ひっくり返ったとしても、またひっくり返して乗れば良いだけです
ですので、ライフジャケットを着ておれば溺れないでしょう。
上さんが不安がっていましたが、ここは決行することにしました。

実は、道産子社長は、若い頃、ヨット部員でした。
会社のクラブでしたが、逗子のマリーナに通ったこともあります。
かなづちの癖に乗っていましたから、ライフジャケットは必須です。

まあ、沖合いに出れば、経験で風の向きや潮の流れを覚えます。
何となくですが、波の穏やかな午前中に船出をすることにしました。
朝九時、浜辺からカヤックを繰り出して出港です。

それで、漕ぎましたなー。
上さんがパドルを漕いだ経験が無くて、助けになりません。
パシャパシャ水面を叩くだけなのです。

仕方が無いので、一人で思いっきり漕ぎまくります。
ただ、右と左の腕力が違うらしくて、左へ舵がよってしまう。
軌道修正を繰り返しては、猿島へ到着しました。


いましたよ、人懐っこいサルが。
小猿ですけど、カヤックに興味があるらしく寄ってきました。
先端にのっては揺らして、遊んでおります。

たぶん、餌でも暮れると思っているのでしょう。
こちらから目を向けると、じっと見つめ返してくるのでした。
まあ、サルに引っかかれたら危ないので、そばには寄りませんでした。


ちょっと休憩したら、次は寺島へ寄ります。
この島には、お寺が建立されています。
多分、島自体がお寺なんだと思いますね。

人は住んでいなくて、猿島と同じ無人島でした。
漕ぎつくと、暑さでヘトヘトになってしまいました。
午前中とはいえ、快晴で日差しもかなりきついのです。


しばし、休憩したら、後は出発地まで戻りました。
ところで、この島の間から、沖合いには二つの島が眺められました。
勝手にハーロン湾モドキ島と名づけて、漕ぐのを止めてしばし見入ります。
そう、あのベトナムの世界遺産の島に似ているのです。
石灰質の岩でできた島なんだと思いました。

ところで、訪れた島の名前は勝手に名づけていました。
二つ目の島は、帰宅して地図を見ましたが、Nom Sao Island です。
”若い女性の胸の島”ですから、胸の形に見えなくもありません。
一方、猿島の方は、Ku Ram Island と言うみたいです。
訳すと、”おれの踊り島”か”おれのふすま島”になります。
よく分かりませんけど、何か意味があるのかも知れません。


と言うわけで、渡島の人力手漕ぎツアーは、無事に終了したのでした。しかし、カヤックを無料で貸し出してくれる、ブルー・ビーチ・リゾートの太っ腹なところが最高です。ライフジャケットやパドルは当たり前ですが、カメラが水にぬれないように防水袋まで貸し出してくる親切なところがうれしい。達成感で大満足の道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

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