この映画を、バンコクに戻る機内で見ました。
ANAの機材は、座席にモニターがついていて好きに鑑賞できます。
しかも、配給されている映画の種類も多くて、存分楽しめるのです。
洋画も最新作が揃えられていましたが、先ずこの邦画にしました。
タイトルも、先に発表されていた新書の題名どおりです。
帰宅してからググって見たんですが、発刊は2003年になっていました。
しかも、昨年9月末で二十万部を売り上げたそうです。
新書としては、かなりのロングセラーといえるでしょう。
だから、内容が良いから映画になったんだとも思いました。
この映画は、ウイキペディアでも詳しく紹介されています。
ですので、あらすじは省きますが、時代劇としてはかなり異色です。
チャンバラの無い時代劇なのもユニークですが、全体、借金返済物語です。
しかも、主人公は、加賀藩百万石の御算用者なのです。
つまり、刀を振り回す代わりに、そろばんを弾いてお仕えしました。
今なら、とある大手企業の経理部所属と言うことでしょうか。
まるで、現代社会のサラリーマン生活に生き写しです。
よく宮仕えは辛いとか言いますけど、江戸時代が出発点かもしれません。
ローン返済とか借金地獄だって、その風景は、あい変わらずに見えました。
結局、この主人公は家計簿をつけながら借金返済に成功するのです。
その帳面は、大福帳のような綴じ込みで、入り払い帳と書かれてありました。
つまり、収入と支出を事細かに記載して、帳尻を合わせていたようです。
ちゃんとできたら、赤字なのか黒字なのか判断もつきましょう。
これって、企業経営の「決算報告書」と同じようなものです。
タイで経営の真似事をしていますが、数字に明るくないとやっていけません。
経理データを読んで企業の業績を判断するのが、ものすごく大事です。
でも、道産子社長は、貸借対照表があんまり読めません。
それで本当に大丈夫なのって言われますが、本当です。
書類は、規則で会計事務所に必ず作成してもらいます。
ところが、商務省に提出する決算報告書には、その表がないのです。
ただ、資産合計=負債合計+資本合計の内容は説明されています。
報告書のページをたどると、該当内容が把握できるのも事実です。
となりますと、Tの字のような表で図式化していないだけなのかもしれません。
と言うわけで、道産子社長はB/S表が読めない代わりに、イギリス式簿記のスタイルに準じたタイの報告書は読めるのでした。ジェトロのコンサルタントにも問い合わせましたが、旧英領植民地だった国々では、このスタイルを採用しているそうです。はるか昔、タイ政府がお抱え外国人の財務担当者を国づくりに採用した際、きっとイギリス人であったろうと思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
おまけ:
このイギリス式簿記ですが、言い換えますと「英国式貸借対照表」になるようです。高松大学の先生が、研究論文を発表しておりますので、ご参考下さい。
「19世紀英国鉄道会社における複会計制度の確立」
6 件のコメント:
ぐりぐりもんチェンちゃま
帰国していたとの由、次回はわしも参加させてつかあさい。
マーシュのE藤シェフも手ぐすね引いて待ってると思われ(笑)
でね、今回は支那でも都市部の教育指数の高い連中が相手だったんだけど、どいつもこいつも悪しき共産主義に毒されていてダメだわ、ってかマジで。
一人キャワイイ娘がいて、わし自らハニートトラップに引っかかっちゃおうかなって思ったよ、ってかどーでもいいけどwww
はだゲソさんへ、
いや、本当はお誘いしたかったんですよ。
でも、日程がかなりタイトで、海治郎さんと会えたのも、偶然時間に余裕ができたからでして、宜しくご理解下さい。
ところで、中国ビジネスなんですが、お気をつけ下さい。
15億人の人口を持つ市場ですから魅力は大きいですが、共産党政府が輪転機で刷りまくった元紙幣が回収できなくなって、そろそろ焦げ付いて来る頃合だと思うんですよ。
そんな風に感じております。
タイにも貸借対象表は、あります。
http://www.rmr.jp/doc7+index.htm
基本的に、TAS(タイ会計基準)は、FASBやIASからのパクリなので、作成方法は、国際基準に準拠しているとおもっていいです。
日本でもそうですか、報告式という表示形式では、T字型には、なっていません。
Okamotoさんへ、
コメントをありがとうございます。
この件では、報告式だとT字になっていないと言うことですね。
ありがとうございます。
ただ、とある日系企業の経理部長さんにお聞きしたところ、財務諸表を判断するのに、T字表を作って分析すると言っておりました。
分かりやすさの点では、T字が良いのでしょうか。
そこら辺が、今一、理解できないで居ますが、会社自体の財務体質が堅調なので気にせず、経営にまい進することに致します。
T字にした方がわかりやすいかもしれません。
左側は、資産、すなわち会社財産としてのどういう形で持っているかを示し、
右側は、持分すなわち調達源泉です。
上段が、負債=他人資本
下段が、資本=自己資本
分析などは、経営分析の本などで、勉強されるといいでしょう。
自己資本比率や流動比率の意味など、説明されていますので。
Okamotoさんへ、
コメントをありがとうございます。
右側は、持分すなわち調達源泉です。
上段が、負債=他人資本
下段が、資本=自己資本
こういう日本語の言葉による表現を自分は勉強していないので、良く分かりません。
独学ですが、経理の言葉は総て英語で勉強して理解しました。その上で、経理指標となる目安を数値化して判断し分析しています。
その結果は、問題ないようです。
ですので、日本語による経理の言葉は馴染めませんし、英語の方が分かりやすいと思っています。何しろ、社内のコミュニケーションは全て英語なので、現地のやり方に合わせています。
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