朝の八時過ぎです。
始点の駅に乗るときは運良く座ることができました。
乗っていくうちに、どんどん、込み具合が進んで来ます。
いやー、日本のラッシュアワーと変わりません。
乗客の服装出で立ちも、日本の都市圏に比べて遜色がありません。
社内の混雑度に比例しながら、マナーも良いので心配ありません。
乗っている間の時間のつぶし方も同じです。
MP3プレーヤーを聞く女性もいます。
携帯の画面を見ながらメールを打つ人もいます。
DSのようなゲーム機で遊ぶ人もいるのです。
面白いのは、新聞を読んでいる姿です。
タブロイド新聞を性別に関係なく読んでいます。
ただ、大判の新聞を上手に折りたたみながら読む人も見かけませんでした。
そこがちょっとした違いなのかもしれません。
実を言うと、地下鉄はミステリーゾーンみたいな期待感があったのです。
ユーチューブでは、しばしば、上海の地下鉄が取り上げられています。
でも、けったいで変わりな格好をした乗客も見かけません。
子供に床へ直に小便をさせているお母さんもおりません。
※この程度はご愛嬌と言うものでしょうか。
そんなことは微塵もなかったのです。
ちょっと拍子抜けしてしまうくらい、普段着の都市生活です。
いやはや、これは日本と変わりが無く同じです。
上海の人は、生活水準がほとんど日本と変わらんのでしょう。
ただ、上海は未だ物価が安いと思いました。
この地下鉄だって、始点から終点まで乗っても百円しません。
乗車時間は、一時間半近くも掛かると言うのにです。
これが、日本だったら運賃は四五倍になってしまう。
上海ですと、月給が二万円クラスの人が多いのも事実です。
このため、中国の物価水準は、まだまだ低いと感じました。
と言うわけで、上海の合弁企業は、松江新城駅からタクシーで十分くらいのところにあるのでした。
会社の車が迎えに来てくれますので、工場見学へ行ってまいります。
中国の工場は、どんなものかタイの工場と比較するのが楽しみな、道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
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