ほとんど、バスに乗りっぱなしの旅です。
しかも、どこに宿泊するのかも、聞いていない任せ旅です。
初日、とりあえず、国内線でウドンタニの空港に到着しました。
未だ朝の七時過ぎです。
もやに霞んでいまして肌寒く感じます。
そこからは、 待ち合わせ場所まで車で移動です。
チェンマイの課長さんが運転してくれました。
どうも、待ち合わせ場所はノーンカイの市内らしい。
以前に一度、来たことがあるので土地勘は多少あります。
メコン川を渡る友好橋の道に左折しなかったのです。
程なくすると、通り沿いのお寺に入って駐車しました。
※左クリックで拡大してご覧下さい。本家のHPはここから。
名前がよく分かりませんでしたけど、聞いたらワット・ポーチャイでした。
それなりに立派な作りのお寺です。
正直言いますが、タイのお寺は見すぎるとどこも同じに見えてしまいます。
それで、この建築様式も似たり寄ったりでしたが、大きな違いがありました。
それは、立派な鐘搗き堂が建立されていたことです。
タイのお寺で、このお堂を見ることは珍しいんじゃないでしょうか。
※自由に登れます。地元のおじさんが薦めてくれました。
タイのお寺を数限りなく見てきましたけど、初めて関心を持ちました。
ただ、王宮のワットプラケーオ(エメラルド寺院)にもあるらしい。
何度も行ったのですが、気が付きませんでした。
灯台下暗しってことですね。
ただ、このお寺は、簡素な建物の構成だから目立ったのかもしれません。
それに、興味を引いたのは鐘と太鼓の組み合わせでした。
二階に大きな太鼓が一張り、でんと置かれています。
三回には小型の梵鐘が、数個、吊り下げられておりました。
ただ、保存・維持の状態がかなり悪いです。
皮も破れかけていたり、鐘もひび割れたままでした。
時を知らせる大切さも、今はその役目を果たし終えたようです。
さて、このお寺では、とても縁起の良いことがありました。
それは、出家する地元の青年に出合ったことです。
タイでは、多くの若い男性が出家して徳を積みます。
これは、親孝行になるんだそうで、その日も、一族郎党が列席しておりました。
時期はいつでも良いらしく、修業も一週間から三ヶ月までと自由です。
ただ、これを終えないと結婚できない仕来たりになっているようですね。
となれば、みんなしっかりやり遂げるんだと思いました。
※街中を練り歩くのが恥ずかしかったのか、サングラス姿です。
この儀式なんですが、なかなか派手です。
先ず町内をピックアップトラックを仕立てて、楽隊付きで出発します。
お寺に到着したら、このバンドおじさんが延々がなっておりました。
その間、出家する若者は、寺の廊下を右回りに三周します。
それも終わると、最後にお寺へ拝観中の方へおひねりをばら撒きます。
これも、タンブン(お布施)の一種だろうと思いました。
このお捻りですが、五バーツの硬貨が入っているそうです。
拾ってもらえた人には、幸運に招かれると教えてもらいました。
地元の人じゃないのに、従業員が奪い合っています。
と言うわけで、ラオス国境に入る前から、なかなか面白い旅モードに突入したのでした。
ところで、お寺に行ったら必ず何でも右回りをしてください。
左に回る時は、不幸のあったときだけだそうです。
輪廻転生で、右と左で帳尻を合わせるのかもしれないと思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)
0 件のコメント:
コメントを投稿