今年に入って、ミャンマーのヤンゴンに飛ぶのが二回目です。
初めは、四月に出かけました。
市場調査の意味もあったのですが、顧客への営業訪問が目的でした。
この出張はとても重要な意味を持っていたのが、後になって分かりました。
程なくして、エンドユーザーの企業が大挙して当社の工場を見学訪問してくれたからです。
時には、前触れもなくアポもなく、訪問してくれます。
こちらとしては、うれしい悲鳴でした。
会社や取り扱い製品の説明もそつなく終えると、実際に工場見学をします。
組み立てラインでは、色々な質問を受けますので丁寧に答えるわけです。
この製品説明が気に入れば、お客様は一週間以内に注文してくれます。
このように、ユーザーが実際に製造現場で品質を確認する習慣は、地元タイでも良くあります。
多分、ぼったくりの品物をつかまされたくないのだろうと思いました。
さて、今回の二度目は、製品のプレゼンテーションです。
POSを導入したいと言う顧客の強い希望があって、デモすることになりました。
確かに、タイではコンビニエンスストアやスーパーのレジを見ても、オートメーションの導入が当たり前です。
ただ、それがミャンマーで本当に必要なのか判断が付きかねます。
そのため、POS動作の実演を実施して、顧客の反応を確かめることにしたのです。
ただ、当社が扱う製品を使用するユーザーの業界は、一般小売業界とはかなり異なります。
まず、屋外の開放した区画に一台一台の機器が設置されていて、それにPOSが有線で接続されます。
簡単に言えば、PCのLANネットワークみたいなものです。
そして、POSが色々な操作の司令塔になって各機器をすべてコントロールします。
このコントロールには、効率の良いアプリケーションが必要です。
当社は、二年前に既にアプリ開発を終了しました。
目的としては、中小規模の運営者・経営者向けに営業展開する予定でした。
大手の企業は経営規模のビジネスのために、POSをネットワーク化しています。
このため、これまで売れたのはタイ国内でわずかに数台でした。
予想外の営業不振です。
何が問題なのか、判然とせずに、模索していました。
一つは顧客のニーズに応えたアプリケーション開発をしたのだろうか。
さらに、各機器との通信状態が完璧なのだろうか。
そんな不安な状態ですが、とにかく、プレゼンをしなくてはいけません。
と言うわけで、飛行機の中で、そんなことをつらつら考えながら、プレゼンでスピーチする会社紹介の内容を考える道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
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