2010年8月22日日曜日

タイの日本食は、変態進化を遂げるの巻き

最近、はまってしまったレストランがあります。


その名も、SHABUSHIと言いまして、しゃぶしゃぶ+寿司が食べ放題です。
きっかり一時間十五分の時間制で、セルフサービスが基本です。
一人当たり税込み282バーツなので、値段の手ごろさが受けているのでしょう。
このため、昼飯や夕飯の食事時ともなると、お客さんがごった返しています。

地元のタイ人はおろか、日本人、白人など外国人の客層も混じってまして盛況です。

それで、週末には、上さんと一緒に必ず出かけてしまうようになりました。
場所はBTSエカマイ駅近くのシネマコンプレックス・メジャーにあります。
家からさほど遠くないので、食事の後は腹ごなしで歩いて帰ります。
そんな手軽さもあって、安直に週末の食事を楽しんでいます。

このSHABUSHIですが、OISHIという食品グループ企業のチェーンレストランです。


このコマーシャルを見ますと、日本人が茶化されている感じがしなくもありません。
でも、タイと言う異国でこれだけ日本食の文化が浸透しただけでも、誇らしいといえば誇らしいものがあります。

それで、ネットでこのレストランの評判を調べて見ました。
驚いたことに、四五年前ではブログネタとしては、さんざんたる悪評でした。
何せ”恐怖のOISHIレストラン”とタイトルを見ただけで、印象が分かります。
他にも、「勘違い日本料理店」とレッテルを貼っている方もおりました。

はっきり言って、あの頃は、評判が悪かった感じもするんですね。
どうも、店の運営管理が杜撰だったようです。
それに、食材の品質管理が今一歩及んでいなかったのかもしれません。

ところが、最近のブロガーの皆さんは、比較すると好意的です。
次のような投稿記事を見かけました。

最近MKのタイスキも高くなったし立派なネタにこだわらなければ こちらの方が安上がりなのではと?
まぁ、気軽にタイスキを食べたい方にもお勧めかも。
 ”そんなタイの回転 Shabushi けっこう楽しかったりします。

と、それなりにコストパフォーマンス+おいしさで評価も上がっております。
ただ、しゃぶしゃぶの認識で食べている感じがしません。
つまり、お湯にくぐらす作法は同じでも、ここは異国のタイです。
タレは全く異なり、要するにタイスキと言うことです。
からーい、どろっとしたタレに浸けて食べるのも、郷に入りては郷に従えでしょう。

それで、足繁く通っていると食べ方にコツのあるのが分かってまいりました。
伝授と言うわけでも無いのですが、ヒントを箇条書きにして見ます。

★飲み物の甘さが気になれば、水かソーダで薄めて飲む。
少しだけ飲んで味を確かめて下さい。
★お寿司は、それなりにおいしいので食べた方が良い。
★天ぷら、フライ、おでんは、興味が無ければ食べなくても良い。

次は、しゃぶしゃぶのスープ・ネタの選び方です。

★透明なスープを選ぶのが無難。
(スープ、マイ・サイ・アライと言いましょう。豆乳、トムヤム味もあります。)
★海鮮のネタは、エビ、貝がおいしい。
(湯通しした後、わさび醤油で食べても乙です。)
★練り物、魚の切り身は好み次第。
(私は、味、鮮度の点で食べなくなりました。)
★ 肉は、薄い切り身の、ラム肉か脂身の少ない豚バラ肉を選ぶ。
(丸い輪切りがラム肉だと思います。ラムしゃぶの食感でおいしい。)
★チェーンコンベアに出てこない皿は、ウエイトレスに頼む。
(エノキとか、きくらげとか頼むと持ってきてくれます。)

最後にデザートですが、アイスクリームがあります。
私の楽しみは、コーラ・フロートなんですね。
昔、子どもの頃に食べた味が懐かしくて、ついつい自分で作って食べてしまいます。

と言うわけで、あの回転コンベアも気になって調べましたら、タイで日系が国産化していました。
一方、日本では石川県に本拠のある石野製作所がほぼ独占状態です。
元々、二社あったんですが、他社はデフレで業績が振るわず40%のシェアでも事業を止めました。
世界に誇るアイデアとは言え、企業の栄枯盛衰を垣間見た道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)

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