従業員のチーフのお母さんが亡くなりました。
享年87歳だそうです。
タイの人にしては、長生きをされたと思いました。。
日本人の女性だと、 平均寿命が86歳ですね。
それに匹敵する人生を送ったとになります。
タイの場合、平均寿命は、男性が67歳、女性が73歳です。
日本に比べると、十歳以上も離されているのです。
それを考えると、チーフのお母さんは天寿を全うされたと言うことでしょう。
それで、今日、お通夜に行ってまいりました。
チーフを初めて知ったのは、15年前のことです。
あの頃、自分はタイの工場に出張で来ておりました。
ISOの認証取得活動の助っ人だった分けです。
確か、チーフはその頃入社してきたと思います。
地元の人にしては、長身で細身だったせいで、覚えています。
それから今まで、勤め続けてもらえたのは、ありがたい。
十五年の会社勤めは、地元の人から見れば長いでしょう。
工場のラインなら、ちょっとでも給料の高い会社があれば移ってしまう。
それが、辞めずにこつこつ働き続けてくれました。
だから、今、製造工程の最後の段階で、チーフをしてもらっております。
ですから、会社としても葬儀に参列するのは当たり前だと思いました。
ただ、お寺までは遠かったですよ。
雨の日だったせいもありますが、車で一時間近く掛かりました。
ところで、着いたらお坊さんがお寺に到着していないのです。
式までまだ一時間あると言われました。
どうすれば良いものか。
すると、テーブルと座席が用意されて案内されました。
なんと、食事を提供するというのです。
日本だったら、お通夜の式の後で お清めの振る舞いがあります。
でも、タイはまず先に食べてもかまわないのでした。
それで、式に出て分かったのですが、読経の中休みでも軽い食事が出ました。
中華風のとろみの付いたスープなんです。
断りきれずに食べてしまいました。
隣の席には、チーフのお姉さんが座りました。
この方が面白くて、英語を少しだけ喋るのです。
私を見て、ビッグヘッドかと問いただすのです。
初めは、意味が分かりませんでしたけど、頭目みたいな感じがしたので社長でしょう。
そうだと、答えて置きました。
ただ、英語の達者な総務課長が笑って聞いていました。
家に戻ってから、辞書を見たのですが、意味が違うようです。
自負心、うぬぼれ、二日酔いとかで、社長の意味は微塵もありませんでした。
もっと、面白いのは、ユーノーとお姉さんが相槌を打つのです。
”You know”なんですが、”あのねー”ぐらいの文句です。
発音が慣れていて、使い慣れた感じがしました。
きっと、仕事で白人を相手にしていたんじゃないかと思いました。
と言うわけで、お通夜は無事に滞り無く終りました。
ただ、式の途中では蝋燭を点したり、線香をあげたりして、役目を果たす必要もあったので、見よう見まねで何とかやり終えました。
親戚の参列者もさほど多くないし、こじんまりとしたお通夜だったのですが、これが地元の人の葬式なのでしょう。
最後に、お姐さんから、感謝の礼で握手を何度も求めらた道産子社長が、そこに居るのでした。
(この巻き、終り)
3 件のコメント:
こんにちは。
少し気になったので二件コメントさせていただきます。
最初はタイの御通夜、これは日本と違い3日くらい続きます。(金持ちだと1週間続く事も)
その後で葬式、そして火葬、これは勿論ですが一回だけ。
だから人が少ないと言っても外の日に参列しているのかもしれません。
次にコレは大切。
BIG HEAD 云々の話です。
この手の話は私も経験が有りますし、この手の話をタイ人から言われた人も幾人か知っています。
これは相手を馬鹿にしている、或いは試しているときに使う手です。
若しBIG HEAD と言った時相手が「何を!」と怒り出したら「済みません、BIG BOSS の言い間違いです」と言うでしょう。
若し知らずにニコニコしていれば、「後でペロッと舌を出して、馬鹿にしてやった」と笑っているはずです。
コレがあると会社の中で必ず何か問題が起こります。ストライキとか・・・
そんな事の前兆かもしれない位で見ないと危険、そう思います。
最善の手はチーフの人は未だ出社していないはずなので、
出社次第「お前の為、そしてお前の死んだおふくろさんの為俺は我慢した。だが今度こんな事が有ったら只じゃ済まないぞ。覚悟しとけ。」
そして通訳の人などを通じて社内には
「社長は大人(だいじん)で腹が大きいから、従業員の名誉の為穏便に済ましたが、今度こんな事が有ったら容赦しない」
こんなメッセージを伝えるべきです。
コレは私の杞憂だといいのですが、こんな風に感じました。
尚このコメント、消していただいた方が宜しいかと思います。ご配慮頂きたく宜しくお願いします。
短足おじさんへ、
コメント有難うございます。
当社は、労働組合がありません。
会社創立以来、労働争議のような目だった争いも無かったので、このようなことを聞くと、ちょっと身構えますね。
福利厚生委員会の総務課長に、それと無く聞いてみることにしましょう。
ですが、ビッグヘッドとは、そう言うタイ人の吹っかけなんですね。
通夜が三日続くと言う話は、何となく聞いていました。告別式は、日曜日だとか行っていましたので、有難うございます。
今、出勤前に書いていますので、コメントの取り扱いは、後ほどにさせてください。よろしくお願いします。
短足おじさんへ、
コメントを頂いた件で、福利厚生委員会の総務課長に個別に読んで感想を聞きました。
彼女は、同じ葬儀に出席していたので、チーフの姉の言動を把握しています。
ただ、彼女によるとビッグヘッドと言ったのか、詳しく聞き取れなかったし、何度も同じように繰言を言うので、ちょっと精神的に破綻を来たしている人だと、思ったようでした。
彼女によれば、ビッグヘッドをタイ人が使うのは、自分も初めて聞いたのだといいますし、それが社内的な労働環境の不満の捌け口の一端になっているとは思えないとのことでした。
従いまして、彼女は経過措置として職場観察を生産課長に相談してみるとのことです。このようにして、信頼できる管理職を使って、動静を確認します。
アドバイスを有難うございました。
因みに、当社は日本語を社員に使わせません。コミュニケーションは、タイ語か英語なのです。日本語を使わないのは、同じ意思の疎通でハンディキャップを負うのであれば、対等であるべきとして社内公用語=英語を会社創立からモットーにしてきました。
従って、タイにおける日系企業としては異色なのかもしれません。そのような公平に扱おうとする配慮から、何らかの労働問題が起きるようであれば、社長としての管理が良くないのかもしれません。
これを、貴重なご助言として、今後の経営に行かして頂きます。貴重なご意見有難うございました。
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