2011年10月29日土曜日

へっぽこ社の洪水による避難について(ご報告)



海外営業部 XXXX常務殿

お世話になります。
工場周辺の水位が上昇がしたままで、昨夜より塀から洪水が構内へ流入するようになりました。
現在、工場・事務所とも膝が浸かる程度です。
このため、車高の高い四トントラック車で逃げられる限界と判断して、水害防災隊の撤収を実施いたしますので、ご了承下さい。

皆様には、これまで精神的にご支援をたまわりありがとうございました。
弊社従業員も、最大限に会社を守ると言う懸命な努力をしてきました。
今はもう、よくやってくれたと言う言葉だけを掛けてあげたいと思います。

なお、この地域の水没は、2メーター未満と想定しています。
工場の二階は、高さがその倍以上ありますので、警備員が常駐します。
貴重品ならびに工場周囲の警戒を目的に、警備会社の了承ずみです。

なお、同地区にある株主の新工場も同様な深さの浸水です。
社長のご自宅も、洪水が後三キロと迫っているそうで危険と説明を受けました。
水は、一ヶ月以上引かないのではないでしょうか。

年内は、平常業務の復旧と被災店舗の再開支援だけが、せいぜいでありましょう。
このため、発注いただいた分については、年内出荷は無理だと思います。
来年以降、上手く言っても一月末になりましょうか。

この件では、改めてご相談いたしたく、ご了承下さい。
宜しく、お願い申し上げます。
以  上

へっぽこ社:道産子社長

追伸:
小職の住まいするスクンビット地区は、今のところ安全です。
政府はこの地区を優遇すると言っておりました。
従業員が全国各地に避難した中、日本側も含め連絡役を果たしますので、ご理解下さい。

2 件のコメント:

短足おじさん さんのコメント...

遂に総員退去ですか、大変ですね。
でもこんな時こそ復興計画を策定するチャンスかもしれません。
被災した機械のリストや代替部品の手配など今すぐでも出来る物は有るでしょう。

戦争でも何でもそうですが玉砕はいけません。
退却は止むを得ないのですが、退却しながらでも反撃の作戦を練る。

外野が口で言うほど単純なもので無いことは承知していますが、私も通貨危機直後の絶望渦巻く中で仕事をしてきました。
その経験から言っても今こそ頑張り時。

こんな時社長が福の神宜しくニコニコしながら、「さあ反撃だぞ!」
これで従業員は勇気百倍だと思います。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

短足おじさんへ、

コメントをありがとうございます。
まあ、当社は内部留保が厚いので、操業再開に向けて資金的には気にしておりません。
ホンダさんだって、大丈夫でしょう。
全国へ散った管理職を呼び戻しながら、考えることにいたします。
悔しいのは、新しい工場用地の取得が先延ばしになること。せっかく見つけておいたのですが、またお金を貯めます。