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10月17日時点での、タイにおける水害状況です。
アユタヤ県を中心にかなりの工業団地が被害を受けました。
自分も、地理的な位置を確かめたくなってマップを作成してみました。
それで、冠水したり避難中・停止中の工業団地って言うのは、物流網を計算に入れて造成されたのではないでしょうか。
確かに、工業団地の周辺には主要幹線道路が通っています。
しかも、チャオプラヤー川に沿っていると言うのが興味を引きます。
歴史的に見ても、タイの交通網は、川を利用した水運が先ず発展しました。
次に、近代化の流れとして鉄路、陸路が開発されたと言うことでしょう。
つまり、初めに川沿いに発達した都市に沿って、他の交通手段も伸びて行ったことになります。
それに、工業団地の労働者を募集しやすい方が便利です。
となれば、周辺に人口の多い都市部が必要になってくる分けです。
結果として、タイの工業団地は、川の近辺に作らざるを得なかったのではないでしょうか。
と言うわけで、タイは洪水が年中行事の国なのですが、今年は半世紀ぶりのレベルだそうで、諦めるしかないのかもしれません。幸いなことに、自分の勤める工場には、まだ洪水に見舞われておりません。ですが、明日になれば来るんじゃ無いかと疑心暗鬼になってしまい、夜も寝られなくなってくる道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
おまけ:
[ アユタヤ県の工業団地 ]
① ロジャーナ
② ハイテック
③ バンパイン
④ ファクトリーランド
⑥ サハラタナナコン
この五つの工業団地すべてが、冠水して閉鎖中です。
ホンダ、ソニー、ニコンなど大企業の製造拠点が進出しています。
[ パトンタニ県の工業団地 ]
⑤ ナワナコン
⑦ バンガディ
この二つは、一部が冠水していますが、被害は最小限に食い止められています。
4 件のコメント:
こちらでも工業団地の水をポンプで排出している、でも追いつかないという映像がTVで流れていました。
ぐりりん社長の勤める会社は今もまだ無事とのこと。でも、他社ないしは工業団地の現状を眼の辺りにされていると、気持ちが落ち着かないでしょうね。。
私には何も出来ませんが、ぐりりん社長の勤める会社には被害が及ばないことを心より願っております。
大変な状況ですが、少しでも被害が少ないことを祈っております。
とよこさんへ、
当社の工場の裏手にも運河があります。
上場に増水しておりますが、まだ安全でホッとしています。
これには理由がありまして、この運河がバンコクとパトンタニ県の境界になっており、これが溢れればバンコク市が冠水する分けで、首都陥落は面子として避けたいところでしょう。
しかも、対岸の住宅地は退役軍人の方が多く住んでおられますので、被災地には出来ないのです。
このような分けで、運が好かったせいもあり、我々は助けられております。
小椋俊秀さんへ、
コメントをありがとうございます。
洪水被害の状況が拡大するにつれ、今年い一杯のビジネスは、元に戻らないと観念しました。
問題は、輸出受注残をどのように処理するかで、頭を悩ませております。断るか、被災した納入業者の再開と納品を待って製造・出荷するか、賭けみたいな感じでして、二三日で結論を出さざるを得ません。
なんとも、今年は、日本時にとって運の悪い年ですね。そう思います。
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