さて、十一月になりました。
待望の乾季がまもなくやって来ます。
それに符合したのでも無いのでしょうが、今日はとてもさわやかでした。
こういう季節ともなれば、観光シーズンの幕開けです。
ホテルの料金もぐんと跳ね上がります。
来年の4月一杯までは、ちょっとお高い料金設定です。
こんな時節は、シーズンインだと申せましょう。
今までは雨季でしたから、これは逆にシーズンオフだったのです。
良く日本人は、こういった言葉で表現します。
でも、これは和製英語なんですね。
正しい英語の使い方ではありません。
では、正しくは何と言うか。
それは、ハイ・シーズン(High season)、ロー・シーズン(Low season)と言うのでした。
すごく単純な言い回しですよ。
タイ人も、ごく普通に使う人が多いようです。
こちらでは、観光が主要な産業の一つになっています。
ですので、業界で働く人も多いから、一般的になったのでしょう。
一方、和製英語って面白いですよね。
日本人が、それらしく名付けてしまったのでしょうか。
他にも、OL=オフィスレディーとか言いますけど、それらしく聞こえて不思議です。
ところで、タイに来て怪しい英語に気がついたことがあります。
それは、ソフト・オープンと言うフレーズでした。
この言葉ですが、日本語なら仮営業でしょうか。
お店の施設が不完全でも、開店して営業を始めてしまうことです。
ホテルなんか、良くありますでしょう。
館内のレストランやテナントのお店が内装工事中だったりします。
このソフトなんだらとか言う言葉ですが、柔らかく始めるなんてどうも怪しい。
そうにらんだ分けなのです。
きっと、これはタイ人がイメージでこさえたタイ製英語に違いない。
堅く施設ができていないから、ハードでもない。
緩い状態だからソフトなので、それに始める意味のオープンを取って付ける。
そんな語呂合わせだろうと思ったのでした。
でも、ちょっと確信がもてません。
それで、ネットで調べてみることにしました。
ところが、驚きの事実が浮かび上がってまいりました。
驚くなかれ、母国語のイギリス人も使っていると言うのです。
正確には、ソフト・オープニング(Soft opening)と言うらしい。
対照的に、営業開始のグランド・オープニング(Grand opening)もあります。
これは、ごく普通でして日本人も知っています。
そこで、色々とネットの御説を読んでみました。
特に、商業施設に関連して使う用語の感じがしました。
つまり、営業できる範囲で店を始めてしまうってことです。
と言うわけで、これなら、ホテルなんかぴったしの言葉ですね。
つまり、地元の人たちは、まっとうな言葉遣いを知っていたことになります。
観光産業が柱の国ですから、しごく当然な成り行きと悟った道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
2 件のコメント:
こちらUKでは「オフ・シーズン」とか「シーズン・オフ」っていいますよ。
和製英語でいうことろの「ラッシュアワー」を英語では「ピーク」っていうし、その逆は「オフ・ピーク」です。
だから、「オフ・シーズン」の逆は「シーズン」だったように思えます。
Oblige347さんへ、
ご指摘ありがとうございます。
英辞郎と言うPC用辞書によると、シーズオフを和製としていて、オフシーズンが標準だそうです。
ただ、こちらタイでは、ハイシーズン・ローシーズンが一般的でして、オフシーズンと言うと、地元の人は一瞬途惑います。と言うことで、ローカルルールのネタとして、ご理解下さい。
それで、ラッシュアワーって言っても、地元の人には何となく通じているみたいです。バンコクは日本人が多いため和製英語に親しんでいるのか分かりませんが、これもローカルな英語なのでしょう。
それに、英語を母語としていていも、オーストラリアの英語は、米英と表現の異なる事例があると聞いていますので、分かり合えれば良いのかもしれません。
でも、ソフトオープンは初めて聞いて印象的でした。それで、記事に取り上げて見ました。
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