2010年11月14日日曜日

水上市場は、遠出より近場で楽しみましょうの巻き


バンコクは、昔は水の都と言われていたのだそうです。
町の中には、チャオプラヤー川がゆったり流れています。
この水運を利用すれば、物資の集散に便利でしょう。
このため、街中には網の目のように運河が開かれました。

そて、水の都と言えば、本家がイタリアのベニスですね。

この本家をもじって、東洋のベニスと呼ばれる町もあります。
今なら、中国の蘇州が一番に挙げられましょう。
一方、日本の堺も、戦国時代にはそのように呼ばれていたようです。

ところで、バンコクはどうだったのでしょうか。

ご多分に漏れず、19世紀にはその名で呼ばれていたようです。
ただ、20世紀には入ると急激な都市の近代化が進みました。
水路は埋め立てられ、大きな道路に生まれ変わっています。

このため、水運を利用した交通は衰えてしまいました。
運河が無くなってしまうのも仕方の無いことです。
当然、場所場所に開かれた水上市場も活気を失って行きます。

ですから、今時分、水上市場で買い物を済ませる人は珍しいのです。
地元の人も、テスコのようなスーパーでショッピングする時代になりました。

こうなりますと、タイ人のライフスタイルも様変わりしたと言うことです。
だから、水上市場に郷愁を感じたとしても不思議ではありません。
最近では、古き良き市場が観光地として脚光を浴びています。

そこで、バンコクの中にある一番身近な水上市場を訪ねて見ました。

名前は、タリンチャン水上市場と言います。
ここは、チャオプラヤー川から西側にあり、少し離れています。
つまり、ここに至るまで運河が通っていると言うことです。

※左クリックで拡大しご覧下さい。

もし、興味をお持ちでしたらグーグル・マップで探して見ましょう。
先ず、"Banbkok Taling Chan"と打って検索します。
表示された地図には、水路が細かく走っているのが分かります。

つまり、川をはさんだ西側は、未だ昔風の名残があります。

その中でも、この市場は観光地として再出発して成功しました。
運河のそばに家が建ち、小さなハシケに小船が係留されています。
船に乗り運河を行き交い、市場で用事を足すことも日常のようです。

そこで、絶対にお薦めは運河めぐりのボートに乗ることです。
観光市場だけでは、運河の町並みが分かりづらい。
一人たった99バーツで、三時間たっぷりの行程で満足できます。

この日は土曜日で、間に合った11:00の便に乗りました。
お寺、ラン園、小さな水上市場を巡ってくれます。
09:45便なら、水上市場を中心に訪ねるみたいです。

そして、日曜日はプログラムが代わるのかもしれません。
何せ、タイ語の案内板なので、よく分かりませんでした。
そこは、乗ってみてからの楽しみと言うことにしてください。


さて、この市場まではエアコン79番に乗って出かけましょう。
BTSラチャティウィ駅で降りたら、ペチャブリ通りに出ます。
この付近にあるバス停から乗って出かけます。
帰りも、このバスに乗って帰ってくるだけなので便利です。

と言うわけで、こんなに身近に運河の生活に接することができて、大満足でした。他のブログにも紹介がありますが、この運河めぐりの楽しさは誰も伝えておりません。是非、タイに旅行できたら自分の足で訪ねてもらいたいと思う、道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)

おまけ:
エアコンバス79番は、路線が変更されています。
タリンちゃんからの帰り道では、プラトゥナム~ラチャプロップ通り~パヤタイ通り~BTSパヤタイ駅(終点)の順で走り、サイアムへ行きませんでした。ご注意下さい。

0 件のコメント: