バンコクは、昔は水の都と言われていたのだそうです。
町の中には、チャオプラヤー川がゆったり流れています。
この水運を利用すれば、物資の集散に便利でしょう。
このため、街中には網の目のように運河が開かれました。
そて、水の都と言えば、本家がイタリアのベニスですね。
この本家をもじって、東洋のベニスと呼ばれる町もあります。
今なら、中国の蘇州が一番に挙げられましょう。
一方、日本の堺も、戦国時代にはそのように呼ばれていたようです。
ところで、バンコクはどうだったのでしょうか。
ご多分に漏れず、19世紀にはその名で呼ばれていたようです。
ただ、20世紀には入ると急激な都市の近代化が進みました。
水路は埋め立てられ、大きな道路に生まれ変わっています。
このため、水運を利用した交通は衰えてしまいました。
運河が無くなってしまうのも仕方の無いことです。
当然、場所場所に開かれた水上市場も活気を失って行きます。
ですから、今時分、水上市場で買い物を済ませる人は珍しいのです。
地元の人も、テスコのようなスーパーでショッピングする時代になりました。
こうなりますと、タイ人のライフスタイルも様変わりしたと言うことです。
だから、水上市場に郷愁を感じたとしても不思議ではありません。
最近では、古き良き市場が観光地として脚光を浴びています。
そこで、バンコクの中にある一番身近な水上市場を訪ねて見ました。
名前は、タリンチャン水上市場と言います。
ここは、チャオプラヤー川から西側にあり、少し離れています。
つまり、ここに至るまで運河が通っていると言うことです。
※左クリックで拡大しご覧下さい。
もし、興味をお持ちでしたらグーグル・マップで探して見ましょう。
先ず、"Banbkok Taling Chan"と打って検索します。
表示された地図には、水路が細かく走っているのが分かります。
つまり、川をはさんだ西側は、未だ昔風の名残があります。
その中でも、この市場は観光地として再出発して成功しました。
運河のそばに家が建ち、小さなハシケに小船が係留されています。
船に乗り運河を行き交い、市場で用事を足すことも日常のようです。
そこで、絶対にお薦めは運河めぐりのボートに乗ることです。
観光市場だけでは、運河の町並みが分かりづらい。
一人たった99バーツで、三時間たっぷりの行程で満足できます。
この日は土曜日で、間に合った11:00の便に乗りました。
お寺、ラン園、小さな水上市場を巡ってくれます。
09:45便なら、水上市場を中心に訪ねるみたいです。
そして、日曜日はプログラムが代わるのかもしれません。
何せ、タイ語の案内板なので、よく分かりませんでした。
そこは、乗ってみてからの楽しみと言うことにしてください。
さて、この市場まではエアコン79番に乗って出かけましょう。
BTSラチャティウィ駅で降りたら、ペチャブリ通りに出ます。
この付近にあるバス停から乗って出かけます。
帰りも、このバスに乗って帰ってくるだけなので便利です。
と言うわけで、こんなに身近に運河の生活に接することができて、大満足でした。他のブログにも紹介がありますが、この運河めぐりの楽しさは誰も伝えておりません。是非、タイに旅行できたら自分の足で訪ねてもらいたいと思う、道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)
おまけ:
エアコンバス79番は、路線が変更されています。
タリンちゃんからの帰り道では、プラトゥナム~ラチャプロップ通り~パヤタイ通り~BTSパヤタイ駅(終点)の順で走り、サイアムへ行きませんでした。ご注意下さい。
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