2010年6月27日日曜日

アバターご推奨の御仁は、易姓革命を表明したの巻き

どこぞのブログでも、「アバター」は取り上げられておりましょう。
大ヒットした映画です。
安易で、こんな食いつきの良い話題はありません。

実は、自分も見てはいるのです。
一時帰国で、タイに戻る飛行機の中で、見ることができました。
感動したし、印象的だったのは、申すまでも無い。
ただ、ブログに取り上げる気は、起きませんでした。
月並みに取り上げただけでは、追従の焼き直しになるだけです。

まあー、何時かは埋め草程度に投稿するだろう。
それまでは、お蔵入りにする気でした。
でも、自分なりにちょっと興味も湧き起こったのです。

それは、ブログ「地政学を英国で学ぶ」さんの投稿がきっかけでした。
一方、反政府運動のUDD赤シャツ隊がらみで、係わり合いのニュースを読んだせいもあります。
先ずはコメントで、ご意見をうかがうことにしました。

★コメントの内容(6月1日)
タイの国外逃亡中のタクシン元首相が、反政府運動派の赤シャツUDD団に、今後の抗争の参考に、アバターを見るように推薦したそうです。

ですが、同じタイ人同士の争いなんで、なぞらえるには無理筋だと思いました。

しかも、UDDは元々郡部の支持者が多いんですが、それほどおれ立ちは未開土人なのかって、反発くらいそうな気もするんです。

タクシンは、何を考えたんでしょうかね。
意外と、タイの情勢に疎くなりつつあるのかもしれません。

これに対して、ブログ主さんからは、こんなお返しを貰いました。

ぐりりんさんへ
>今後の抗争の参考に、アバターを見るように推薦した
わははは、これはスゴい(笑)
>同じタイ人同士の争いなんで、なぞらえるには無理筋
けっこう厳しいものがありますねぇ。
>それほどおれたちは未開土人なのかって、反発くらいそうな気も
むしろアバターみたいに原住民が団結できることのほうが少ないですからね。
>意外と、タイの情勢に疎くなりつつあるのかも
なるほど(苦笑)コメントありがとうございました

このやり取りでは、タクシン元首相の奇妙な指示をめぐって、表面的な感想をやり取りをしたに過ぎません。
でも、自分としては、しっくり来ませんでした。
何か、この映画に込められた意図、暗示を感じたのです。
そして、なぞだけが残ってしまいました。

そんなことから、二週間も過ぎた頃でしょうか。
ひょんなことから、ブログ「チェンマイの原風景」さんを、ネットでお見掛けしました。
不敬なりタクシン”と言う投稿が、強く目を引きます。
その内容は、私にとっては啓示に近いものでした。

そして、自分の最終的なアバタに対する解釈を見つけたのです。

この投稿を読ませていただき、分かった点が一つありました。

先月、タイの国外逃亡中のタクシン元首相が、反政府運動派の赤シャツUDD団に、今後の抗争の参考に、アバターを見るように推薦したそうです。
実は、この映画は自分も見ました。

映画の結末では、主人公役は人類から勝利した異星人種族として、最終的に活きる道を選びます。
それは、意識による遠隔操作しかできない生体アンドロイドと言う、かりそめの体を捨てることでした。
意識も肉体もすべて、その種族へ自らを遷移させ蘇生し、目を見開いたところで映画は終わります。

アバターの意味が、英語的に化身、権化、具現であるとすれば、意味深長です。
タクシンはおそらく次のような暗示をUDD支持者達にかけたのではないでしょうか。

自分は、今、海外に居る。
支持者諸君は、自らの意思を受けて活動する機能体である。
最終的に、この闘争は勝利するであろう。
その時は、帰国することで化身の役割から、自ら国体を担う権化に生まれ変わるであろう。

これは、とても恐ろしいことです。
タクシン首相は、なんと言う計り知れない陰謀を企てているのでしょうか。
そんな風に思えてきました。

(コメント予定稿の全文掲載。実際は、字数制限もあり一部割愛してコメント。)

と言うわけで、正直な話、こんな政情不安な状態は、このタイの地で企業を経営する日系企業にとって、真っ平ごめんな話です。
いち早く、安定して持続的な国家経営を強く願う、道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)

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