パスワード破りで、乗っ取りサーフィンを試すの巻き

最近は、自宅で無線LANを使う人が増えました。
ケーブルを引き回す必要もありません。
ラップトップを自由に持ち運んで、好きな部屋で使えます。
台所でも、トイレでも、お風呂でも、使おうと思えば使えるわけです。

今住んでいるアパートの周辺にも、利用する人がかなりいます。
一度、検出したネットワークを数えて見ました。
多いときには、十数か所もリストアップされます。
中には、日本人の苗字らしいローマ字の名前も見つかりました。

でも、大概はキーとパスワードが設定されています。
これらを正確に入力しないと、アクセスは無理です。
他人が好き勝手に使えるようにはなっていません。

でも、これが分かれば、自在に使えちゃう。
便利なんですけどね。
勝手に乗っ取りして使っちゃうから、窃盗なんでしょう。
罪を犯すのはいけないことですよ。

でも、それとなく謳い文句にしている無線端末もありました。
GS-27USBとか呼ばれている製品名です。

探すのは簡単です。
秋葉原へ出かけてください。
パチモン風の商品を売りさばいているお店なら簡単に見つかりますね。
自分は、「あきばおー」から速攻で購入してしまいました。

この四月に一時帰国した時のことなんです。
夜行便で帰って時間もたっぷりありました。
それに、天気も良かったので、アキバをぶらつきました。
もちろん、嫌がる上さんをなだめたのは言うまでもありません。

パチモン風の胡散臭い商品が所狭しと並べて売られておりました。
中でも、この品物は、謳い文句が素晴らしい。
極上の異彩を放っておるのです。

「研究用・国内使用禁止。ノーサポート商品で、商品に関するご質問にはお答えできませんので、ご自身で対応できる方のみご購入ください。」

なんとも、違法ぎりぎりの商品のようです。
思わず箱に手が行ってしまいました。
あれっ、空箱だ。致し方ない。
結局、店奥の迷路みたいな先のレジで本物を売ってもらいました。

さて、買ったは良いのですが、長い間、ほったらかしました。
日本の滞在中、ミニノートに接続して実験はトライしたのです。
ですが、ご近所に寄生できる宿主のポイントが見つからない。
失敗の連続で、まがい物と断じてしまいました。

結局、成果の無いまま、思いつきでタイまで運んで来ました、
ひょっとしたら、マイペンライでセキュリティに無防備な餌食が見つかるかもしれない。
それで、休日の暇な時に実験は繰返したのです。

結論。

WEPとか言う暗号のパスワードは盗んでいるようです。
でも、接続できた電波は微弱で、すぐ切れてリセットになります。
つまり、実用性はほとんど無い感じがしました。

と言うわけで、ここバンコクでも、より判読の難しいWPAと言う暗号がほとんどで使われていたのです。
無線を使いたきゃ、自分の金を出してセットした方が良いでしょう。
それよりも、何もセキュリティーの無い無線LANポイントを発見してしまいました。
時々、アクセスできるのですが、どのような素性なのか気になってしようが無い道産子社長なのでした。
（この巻き、終り）

おまけ：
この暗号解析は、付属CDがものを言います。
バックトラック３と言うリナックスで動くアプリなんですが、DVDの４と言うバージョンもあるようです。
お好きな人は、ネットで探してみてください。
簡単に見つかります。