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やっぱり、強行打ち上げが仇になったんじゃないでしょうか。
いかに、国民の期待を一身に集めていたとは言え、無理しすぎました。
韓国最初の人工衛星用ロケットは、去る6月10日、発射後わずか50秒で通信が途絶しました。
要するに、軌道進入に失敗した分けです。
昨年八月末の発射も失敗していますね。
目標の衛星軌道から外れましたし、人工衛星は二段目ロケットから分離できませんでした。
地球を周回する軌道には乗ったのです。
でも、それはロケットの残骸としての存在です。
そして、今回は衛星を積んだ二段目ロケット自体が爆発してしまった。
打ち上げ花火のように華々しい散りざまでした。
大体、発射台の誤作動が原因で、打ち上げを直前に中断したのです。
これは、由々しき事態でしょう。
もっと原因を究明して、今後のロケット開発技術に役立てるべきだった。
それが、原因もあいまいなまま、翌日に強行発射した理由がよく分からないのです。
発射の予備日は、既に十日先に設定されていました。
予定に従って延期するのは、当たり前です。
しかも、昨年の失敗を考えれば、慎重であるべきはなお更でしょう。
なのに、なぜ翌日に強行発射をしたのか不思議でなりませんでした。
でも、ものすごい単純な理由が一つだけあるんですよ。
それは、日本が打ち上げた科学衛星、小惑星探査機「はやぶさ」に先を越されたくなかったのです。
この「はやぶさ」は、13日に大気圏へ突入する予定でした。
上手くいけば、分離されたカプセルも回収できる可能性がありました。
約六十億キロの宇宙の旅と言う大ロマンを終えて、地球に帰還すべく大気圏へ突入するのです。
はっきり言いますと、宇宙開発の話題では、はやぶさの方が上です。
今時、人工衛星の打ち上げと言っても、珍しくなんともありません。
衛星さえ用意できれば、打ち上げてもらえるのです。
要するにビジネスなんですよ。
はやぶさは、月以外の天体に着陸して帰還した初めての宇宙機です。
これは、ギネスものでしょう。
もし、成功すれば、世界中がこぞって話題に取り上げます。
となれば、韓国が威信をかけて打ち上げるナロ号のことです。
何としても、憎きライバル視する日本より先を越さねばならない。
予備日の19日では、遅すぎる。
先手必勝で、話題をかっさらわねばならない。
だからこそ、翌日の10日に強行発射したのですよ。
そして、こう考えるのです。
はやぶさが帰ってくるまで、未だ三日ある。
その内に、話題を独り占めできると、自己満足でほくそ笑んだのでしょう。
と言うわけで、これが本当だとしたら、意外にかの国の人々は本末転倒じゃないでしょうか。
日本人の方は、これっぽっちもライバル心なんか持っていません。
しかも、宇宙開発は、科学技術の向上が第一です。
そんな風に感じた道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)
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