今日、バンコクは快晴でした。
気持ちの実に良い日です。
雨季も過ぎ去り、待望の乾季が来ました。
なのにバンコクの洪水は、まだ終結していない。
大量の水が、北の平野部から首都になだれ込んで来ました。
その流路は、ドンムアン空港を飲み込んで南下中です。
しかし、そこには政府のこしらえた洪水対策本部があったのでした。
この本丸を意図も簡単に、天災に攻め取られてしまったのです。
なんとも情けなく、だらしないクソ政府ですよ。
しかも、日本政府による支援の物資を逃げ捨て遁走です。
これほどまでに、国際社会の信義を無視するとは呆れました。
無きに等しい危機管理とは、タイ政府の代名詞なのかも知れません。
まあ、工場は沈没させられて、逆上寸前な道産子社長です。
カッカしたとしても、憤りのやり場はないのですが怒りがこみ上がります。
ちょっと、外にでも出て頭を冷やすことにしました。
そう言えば、この地区の北側には運河が走っています。
ここから水があふれれば、危険といえば危険です。
はっきり言って、確実に浸水してしまうでしょう。
でも、アパートの基礎は路面から50cmあるし、七階に住んでいます。
水が来ようが溺れ死ぬことはないのですが、心配なのも事実です。
それではと言う分けで、運河をこの目で確かめてみることにしました。
渡船も営業中だったし、護岸通路ではネコも寝転んでいます。
しまいには、あのドブ川に子ども達がダイビングしているのでした。
と言うわけで、洪水騒ぎの昼下がりの中、センセーブ運河はごく普通の日常でした。そこから、冒頭の写真の終点まで水上ボートに乗りましたが、閑散としてはいるものの、ありきたりなのです。洪水がどこにあるのよって、来る来る詐欺を言う奴は、クルクルパーに違いないと思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)