2010年9月27日月曜日

近くで落ちれば、やっぱり怖いですよの巻き

昨日は、今年に入って一番ひどいスコールだったと思います。
雨は夜の八時頃から、突如、滝のように降りだしました。

程なくすると雷鳴もとどろき出しました。

ピカッと光れば、数秒もしないうちにつんざくような落雷の音です。
ドドーンを空気を震わせるような、重い爆音がこだまします。
フラッシュのようなまばゆい閃光の連打に衝撃を受けます。

見晴らしのよいベランダから見ていると美しいのですよ。
林立する高層マンションが、雷光で残像のように目に焼きつきます。
そして、落雷の白いほとばしりが大地に降り立つ瞬間は、スペクタクルです。

でも、その日のスコールは趣きが違ってきました。

段々、落雷の光と音の間隔が短くなっているのです。
普通は、光ってから短くても二三秒のはずです。
ところが、光ったらズドンと爆撃を受けたような音がし始めました。

これって、落雷の爆心地が近づいている証拠です。
鑑賞するような優雅な気持ちが失せました。
ひょっとして、ここに落ちるのではと言う恐怖感が先に立って来ました。

その時です。

数百メール先の三十階近いマンションに雷が落ちました。
避雷針に落ちたのです。
その瞬間、即座に耳をつんざく、爆破音がとどろきました。

何と避雷針から赤い火花が散りました。
こんな光景を見たのも初めてです。
そして、近くでズドドンと鈍い大きな破裂音がしました。

その瞬間、部屋が真っ暗になってしまいました。
電気が落ちて、停電です。
おそらく、近場の変圧器にも落ちたのでしょう。

その後、このズドンと言う音が合計三回も響きました。
一回で停電になったのですから、後はおまけで落ちたんだと思います。
最後の三回目が最も激しかったですね。
打ち上げ花火みたいに火花も上がりました。

当りのマンションは非常灯を残して、真っ暗です。
まだ八時半です、道路の街灯も点かない。
雷光が瞬時に光る時以外、部屋も外も暗闇の世界になってしまいました。

と言うわけで、文明の光が戻って来たのは夜半過ぎだったようです。
近場で工事作業車のエンジン音と、作業員の怒鳴り声が聞こえてきます。
そんな騒音を夢うつつで聞いていました。
間もなく、テレビに電源が入ったと上さんが寝室から出て行きます。
スイッチを切るのだなーと思いつつ、また眠りに入る道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

2 件のコメント:

短足おじさん さんのコメント...

大変な目に会いましたね。
タイのカミナリはホント怖いです。
一緒にゴルフに行った仲間などは、雨宿りしていた東屋のすぐ横5メーター位の所に落雷、一瞬死んだと思ったといっている男もいます。
所で以下は私の経験。
工場の隣の工場の更に向こう側の高圧線の電柱に落雷した事が有ります。
電柱には避雷針、架空地線だけでなく碍子にも避雷装置をつけていたのです。しかし雷の電流が隣の工場や私の工場の変圧器に入り、あちこちの装置を壊しました。
幸い雷雲が来たとき工場の機械は全部止め、パソコンも電源を抜いていたので最小限の被害で食い止めました。
今の時期はこんな事まで気をつけないといけない、熱帯ならではの苦労がありますね。

それから私は外出するとき必ず小さなペンライトを持ち歩いていました。
コンドミニアムのキーと車のキー、それにペンライトのセットです。
私は単身赴任でしたので殆ど外食ばかり、だからこんな物が必要でした。
今は停電も随分少なくなったようですが、時にはとんでもない停電もあるようで大変ですね。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

短足おじさんへ、

コメントをありがとうございます。

おとついの雷は、かなり規模が大きいと思いました。ただ、一年に一回くらいは経験する感じもしたのです。

違いは、雷雲が通り過ぎるのに時間が掛かって、落雷のポイントがなかなか移動せず、集中していたように思います。

これは、怖いですね。

それと、近くの変圧器に落雷してたのに、部屋の電化製品は、何一つ壊れませんでした。

これは不思議に思いました。日本ですと、最近は落雷によって壊れてしまうケースが頻発したと、ニュースで聞いています。

運が良かっただけなのか、こちらは220ボルトなので電圧の耐性があるのか、良く分かりません。

ところで、昨日は、ランシット・ナワナコン辺りで、ものすごい雷雨だったそうです。雨季も終わりにちかづきつつありますので、もう少しの我慢といったところでしょうか。