2010年9月9日木曜日

百年前の振り付けが、今なお感動を与える素晴らしさの巻き

Polovestian Dances

※ミハイル・フォーキン振り付け版

実を言いますと、バレエについては門外漢です。
ですが、この曲と踊りだけは何度見ても感銘します。
自分としては、至高の舞台芸術と言ってあげたいくらいです。

しかも、それが安直にユーチューブで見てしまったとしてもです。
画面が小さかったり、動画が途中で物切れになっても構いません。
圧倒的な群舞に繰り広げられる、躍動的な舞台構成が素晴らしい。

もし、これが本当に生の舞台で見ることができたらと、いつも思うのです。

韃靼人の踊り」って知ってらっしゃいますか。
ご存じなくても、曲を聞けば一度は耳にされたことがおありでしょう。
ボロディンと言うロシアの作曲が、十九世紀の後半に発表しました。

ただ、この曲をもっとも有名にしたのは、これまたロシアのフォーキンと言う振付師です。
彼による振り付けの発表は、1909年のことでした。
それから一世紀を経ても、これを凌駕できる踊りが現れていません。
それほど究極に完成されていたと言うことです。

そして、未だに定番として繰り返し再演されているのです。

と言うわけで、時々思い出したように、この動画を見てしまいます。
なぜなのでしょうか。
きっと、ロシアの芸術家達が繰り広げる表現には、何か共感を呼び覚ますものがあるのでしょう。
それは、アジア的な風土ゆえなのかもしれない。
そんなことを考えてしまう道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)

おまけー1:フォーキン振り付けのちょっと惜しいバージョン


ちょっと、踊りに野性味が足りずにアレンジされていると思いました。冒頭のビデオは、ロシアのマエストロ:バレリー・ディアギレフ指揮によるものと思いますが、圧倒的です。

おまけ-2:勘違いバージョン
Prince Igor (1990) - clip 5 Polovtsian Dances
Royal Opera House, Convent Garden London - costumes Deirdre Clancy - director Andre Szerban, conductor Bernard Haitink

このバレエを見ていて劇団四季のライオンキングを何となく思い出してしまった。
勘違い振り付け・衣装の典型なんじゃないかと思いました。

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