2010年9月22日水曜日

今でも就職はお任せあれの大学だったの巻き

エコノミストと言う週刊誌を久しぶりに読みました。
毎日新聞が発行する経済記事主体の雑誌です。
大学生の時分から、比較的読み続けて来ました。

でも、買って読んだわけではありません。
ジェトロバンコクの図書室で閲読させてもらいました。
バンコクですから、日本語の書籍は何でも割高です。
買えない額ではありませんが、元値と比較すれば馬鹿馬鹿しくなります。

ですので、図書室で読めば、お代は不要です。

ちゃっかりしていますが、時間が空いたので成り行きでした。
本当は、盤谷日本人商工会議所の講演会が目当てだったのです。
でも、それも午後二時すぎにに終わってしまいました。

ちょっと中途半端な時間帯です。
会社に戻っても、仕事をこなせる時間でもありません。
それに、緊急に処理する案件も見当たりません。

それで、近場のジェトロ図書室で一時を過ごすことにしました。

色々と雑誌はありましたが、このエコノミストの特集記事に引かれました。
それは、「娘、息子を通わせたい大学」と言うタイトルです。
しかも、この大見出しを受けて、小見出しの表表紙も注目でした。

「就職に強い100大学」とあります。


ちょっと興味を覚えました。
書架から取り上げると、閲覧机に戻ってパラパラめくり出します。
何でも、有力企業400社への就職率を、大学別にランク付けしたようです。
しかも、今年3月時点での調査ですから、最新でしょう。

自分の母校はあるのだろうか。

そんな興味が涌いて来ました。
日本の大学は、数百校あるでしょうから、上位百位に入れば優秀です。
しかも、母校は、未だに毎年の卒業生が五百人を切るミニ大学なのです。

ありました、30位と大健闘していました。
しかも、北大(北海道大学)の49位より上に立っています。
相手からは、格下でからかわれていましたから、ざまーみろといった感じです。

ここまで、母校が健闘してくれているのは、うれしいですね。
小樽商科大学なんて、皆さん知らないでしょう。
国立で文系の単科大学は、多分、ここしかないはずのまれな学校です。
もちろん、北海道は小樽と言う地方都市の所在です。

こじんまりとし雰囲気は、正直に言って否めません。

ですがが、実業界では意外に知られています。
おそらく、地道にこつこつ成果を出し続けた先輩が多かったのでしょう。
卒業生が極端に少ない大学ですから、学閥なども作れないのです。
諸先輩は、皆、自分の力だけでビジネスを切り開いてきたのだろうと思いました。

 

と言うわけで、この就職大氷河期と言う中で、母校の就職率が90%近くと健闘していて、なおさら驚きました。
こんな母校を卒業できてうれしく思うものです。
これからも、後輩たちのため、その名に恥じないよう、タイでがんばらねばならないと思いを新たにする道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

おまけ:
ジェトロの図書室では、図書のコピーが20枚まで無料でできます。
JCCなどお近くにお出かけの際は、利用されるのも良いかと思います。

4 件のコメント:

Art_Blue_Liberalism さんのコメント...

>小樽商科大学なんて、皆さん知らないでしょう。

実は高校二年生の時はまだ日本の公立大学進学を考えていたので、小樽商科大学の経済学部の入試を考えていました。 日本の大学だったら、私立なんて絶対行きたくないし、同じ学費の海外留学を考えていました。 だから、高校二年生のときは日本の大学は公立大学のみの受験を考慮していました。 公立大学の経済学部だったら、東大と一橋、京大をのぞけば、必然的に小樽商科大学が頭に浮かびます。 

ぐりぐりももんが さんのコメント...

Oblige347さんへ、

樽商のことを評価してくださって、ありがとうございます。

私が受験した頃は、三十年以上も前のことでした。大学受験で東京へ出た時に初めて飛行機に乗ったぐらいで、青函トンネルが開通するのも、十年後のことです。

あの頃は、北海道は未だ本州(内地)からはかなり離れていたのだと思います。ですから、入学後の生活とか、色々考えて、樽商に入学しました。

その後、卒業して東京へ就職して年月も経ちましたが、あの大学を出てよかったのかと言えば、良かったのだろうと思い直しています。

Retriever Legend's blog さんのコメント...

学生の頃、友人に小樽市入船にすんでいる方がいました。
夏休みに彼の家に居候し、昼間は海、夜は花園でアホをしていたことがあります。

商いの関係で行くこともあり、昨年は妻と泊りがけで小樽市内を散策しました。
駅前の都通りは、シャッター街の兆しがあります。

道内の函館、北見、帯広、釧路、旭川などの駅前も同じで、シャッター街になってしまっているところもあります。

道内の中核都市は、疲弊しています。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

Retrieverさんへ、

北海道の中小都市の疲弊は、心に痛みを感じています。

小樽も運河沿いの景観保全地区は、観光地化して賑やかですが、市内の山の手の方へ上がりますと、信じられないくらい寂れていました。

この他、室蘭なんかも寂しさは隠せませんでしたね。

でも、帯広とか北見は未だマシかも知れません。中核都市の栄枯盛衰を見たような気もしています。