2010年5月10日月曜日

ありがとう 小沢一郎 僕たちは卒業しますの巻き


本当に別れを告げても良いんじゃないでしょうか。
何ゆえ、国民が未だに支持し続けるのか。
私は、未だに分かりません。

そう、私は思い続けてきました。

彼は、六十八歳です。
あと二年も経てば、古希ですよ。
長寿のお祝いをして挙げねばなりません。
少しも枯れることなく、老醜にまみれた政権欲をさらけ出す。

私は、物事をなるべく単純にして見ようとします。

はぐらかすために、わざと物事を複雑にする人も多い。
特に、小沢一郎さんを支持する人は、この手が多い。
良く煙に巻いた物言いをして、擁護する。
正に、実に、盲目的な偏愛でしょう。

政治家生活が四十年を超えています。
かなり落とせない、汚い垢もこびり付いたと言うことです。
でも、執着できると言うことは、おいしい商売なんでしょう。
古希に間も無いのに、何て脂ぎった爺さんなんだ。
そんな思いが、いつもよぎっていました。

それで、この「SIGHT」と言う雑誌を思わず買ってしまいました。
日本へ一時帰国中のことです。
大船駅の構内にある大きな本屋さんでした。

巻頭を飾った記事が面白くてためになります。
山口二郎(北海道大学教授)氏がインタビューに答えていました。
民主党結成以来のブレーンだから、刎頚の友みたいなもんでしょう。

「剛腕 小沢一郎」 と言う誤解
「敗れ続ける孤独な政治家」としての21年を読み取る。

そして、彼は振り返り始めているようです。

”ただ、私は小沢さんの歴史的役割というのは非常に大きかったと思うし、大いに感謝しています。(略)
でも、小沢さんは「壊し屋」といわれるほど既存の体制、既得権、レジームを壊すことには大きな力となったけども、じゃあ権力使って何をやりたいんですか?っていうことになると、やっぱり空白だと思うんですよ。いまだに自民党を壊すことが俺の使命だとかいって、延々と同じことを続けているわけですね。今の政権のやるべきことは、破壊の次の再建なり、創造なのに。”

”そうやって本格的な政権準備をずっと封じ込めてきて、ただひたすら選挙に勝つことに照準を合わせてきたんですが、これは当然マイナスも大きいわけですね。”

”今、民主党が発揮しなきゃいけないのに、かつての自民党と同じような体質になってしまった。箇所付けや予算査定なんかで、忠誠心にアメをしゃぶらせて、逆らう者は叩きつぶすって手法は、自民党政治の復活ですよ。”

そして、彼は極めつけの暇乞いを述べています。

”今が幸せじゃないの、とか言いたくなるんですけどね。あなたの目標は成就したんだから、もう成仏しなさいよ、って(笑)。

と言うわけで、側近が次々と離反する「小沢の法則」に、彼も友愛されてしまったのでした。
ただ、私が彼を嫌う理由は、他にもあって非常に単純です。
口癖の「ちゅうの」って言うのは、勘弁願いたい。
日本を代表する政治家として、まことに相応しくない。
しかも、口下手な上に、記者から揚げ足を取られるとすぐ怒って表情を顔に出し、高圧的に横着に振舞うなど、了見が狭いとしか思えない道産子社長なのでした。
(この巻き、終り)

4 件のコメント:

南風海治郎 さんのコメント...

この雑誌は知りませんでした。

豪腕小沢。。。。。。。

イメージだけで実態を伴わない。

夢か現か幻か。

それらが飽和状態になった事を知らしめるのがネットですかね。

私怨と自我だけで生きている妖怪を
らくだの兄貴分と屑屋みたいに逆ゴロかませたいですね。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

海治朗さんへ、

この季刊本は、株式会社ロッキング・オンの創設者であり社長の渋谷洋一が発刊しています。

渋谷洋一と言えば、NHKのEM番組「ヤングジョッキー」のパーソナリティーだった人ですよ。海治朗さんも、聞いていたんじゃないですか。

あの頃は、バンドやるにも軍資金が乏しくて、良くFMチェックをして録音しながら、曲をコピーしていました。

そんな思い出が、この本の裏書にある編集長を見て、蘇って来ました。ですから、懐かしくて速攻で買ってしまったのです。

でも、山口二郎さんは、本当に痛いところを付いていますよ。彼は、今になって本当の政治学者の立ち位置にいるべきと、悟ったのだと思いました。

とよこ さんのコメント...

この雑誌、読みたいけれど、Amazonの中古本しか売っていませんね。。中古本は独特の臭い(タバコの臭いなど)がするので、私は苦手なので買うことができません。

中身読みたいなあ。私も民主党はもう終わりだなと思っています。自民党からアメーバのように分裂した新党にも期待できないから、みんなの党の動きを追ってみようと考えています。

出版社の在庫状況をみて、この本が売っていたら購入してみます。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

とよこさんへ、
季刊本なので、まだ販売中ではあると思いますが、在庫が無くなったと言うのであれば、それだけタイトルのインパクトが強烈で、読者の関心を引いて売れたのだと思います。

しかし、民主党の参議院印候補を見る限り、旬を過ぎたタレントばかりの落ちぶれた芸能プロダクションですよ。

国民をバカにしていまいか。
怒りがこみ上げてきます。