ビジネス文書にせよ、私的な手紙にせよ、読みやすいのは大事なことです。
正直なお話、自分は文章で簡潔に理路整然とまとめるのは不得手でした。
ただ、タイに来てから文章を書く状況が、かなり変化しました。
日本側を、説得させたり承認を勝ち得る時、これが総てメールになりました。
外国では、距離がありすぎて直談判や打ち合わせも出来ない分けです。
このため、メールでのお願いに腐心しなくてはならない。
それと同時に、ブログを始めた時、読み安いスタイルを考えながら書き始めました。
自然とビジネス文書の書き方が流用さされていったようにも思います。
それで、一つのセンテンスを50字前後でまとめるようにしました。
これは、文章が単刀直入になり分かりやすいです。
主題と結論でまとめて直結していますから、飲みこみが早くなります。
次に、単文を三行でまとめて括り、この節を相手に理解してもらいます。
こうして、この節=段落を積み上げながら、一つの文書が完成します。
最終的には、起承転結のスタイルに仕上げる場合が多いみたいです。
まあ、理路整然とせざるを得なくなった結果が、幸いしているのでしょう。
つまり、人生の中で海外駐在になったことに感謝せねばならないのかもしれない。
と言うわけで、ブログの記事では、ネタがネタだけに論理が破綻しいていようが気にしません。個人的なできごとや感想を好き勝手に書き連ねているだけですから、理詰めで書く気もないのです。他方、ビジネス文書は、日本に帰ってからも論理の平明な記述にこだわり続けるのでは無いかと思います。でも、もう五十路になってしまっているのです。やっと、文章道が会得できたと言うのは、ちょいと情け無い気持ちも致しました。これが、もっと早い時期に出来たのであれば、出世も早かったかもしれないと慨嘆した道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
おまけ:
この投稿は、前ネタでいただいた”とよこさん”のコメントに触発されえて書いてみました。
2 件のコメント:
ブログネタにしていただき、ありがとうございます。楽しく読ませていただきました。
ぐりりん社長は、当初は文書を書くのが苦手だったのですね。もともとお好きな方かなと思っていましたので意外でした。
ブログの場合、論理で誰かを説得することが目的ではないので、論理が破綻してる時も、案外楽しく読めたりします。それをビジネスツールにされている方の場合は、それでは困りますが。
私の場合、大学院で何かの研究をしたというより、文章(文書)の書き方を練習したという感覚です。なので、結局、博士論文が書けないまま、恐らく今年度で退学する予定です。それ以外にも、いろんなことに眼を向けることができたのも、大学院の成果かな?
これからもぐりりん社長の喜怒哀楽+皮肉の混じった、楽しいブログをお待ちしております。
とよこさんへ、
コメントがスパム扱いだったので、サルベージさせていただきました。ご容赦下さい。
わたしの場合、要領が分かっていなかったせいもあって文章を書くのに、とにかく時間がかかりました。
とよこさんのご指摘なさるように、書くために鍛錬の積み重ねの部分があるのかも知れません。
ブログは、そういう意味では非常に役立ちました。日記を書くことの意味って、こういうことだったのかもしれないなって、改めて思っています。
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