警視庁には、「ハイテク犯罪対策総合センター」と言う職場があるのだそうだ。ただ、警視庁も分からんようでは話が先へ進まんのでおさらいをすると、「日本国首都特別警察」の意味があって、別格な組織のようだ。平たく言えば、大都会東京の治安を担う警察な分けである。あそこには、色んな人間が住み着いているから犯罪も多種多様で、取り締まりには強固な組織が必要だってことだろう。それで、特殊な傾向に分類される犯罪で件数も多ければ、スペシャリスト集団をあてがうみたいで、このハイテク犯罪うんだらかだらも、そうだろうと思う。
ホームページには、”情報セキュリティー広場”まで、設けられていた。
そんなところを見ると、俗に言うネット犯罪の闇の深さは大きいのかもしれない。
それで、遠回りをしながら話を元に戻してみるんだが、このハイテク犯罪対策総合センターが、タイに本社を置く日系企業の社長と従業員を逮捕したと言うニュースが、去る五月二十九日に世間を駆け巡った。どうも、海外の邦人向けに日本のテレビ番組をネットを通じて断りも無く配信したのが、法に触れたらしい。お堅く言えば、著作権法に違反して、公衆送信権、複製権侵害の容疑で摘発されたのである。
その会社は、「ジェーネットワークサービスインターナショナル」と言う。
要するに、勝手にテレビ番組を収録・データ化して、そのデータを希望者から金を取ってネットで流したのである。どうも、他人のふんどしで相撲を取るような、いかさま商売らしい。日本人はまだマシな人種だと思っておったのだが、タイの緩い社会に馴染んで善悪の価値判断も付かない程、恥知らずになってしまったのだ。しかも、同じ日本人をカモにしてあこぎな金稼ぎに悪事を働くのは田分け者であろう。
この会社の雑誌広告は、良く見かけてきた。この地で、DACOと言う無料のミニコミ誌を知らない人は居ないだろう。頻繁に載っていたのを貧乏社長も知っている。
だがな。
外国に来てまで、日本の番組を懐かしむ日本人こそ、下衆と言うものであろう。海外で働いていて、日本の番組に固執して視聴したがる邦人の悲しい性にはあきれるもんだ。最近、マスメディアの偏向報道に拍車の掛かった実情を見るにつけ、貧乏社長は見る必要は無いと判断して来た。
言っとくが、ネットだけでも暇つぶしが十分にできる時代になったし、こちらでテレビばかり見ていると、そうでなくてもマイペンライの能天気なタイの生活スタイルに毒されて脳が退化するだけだろうから、ブログでも書きなぐって老後のボケ防止に努めるのが懸命なんだろうと思う。
テレビは、もう過去のメディアだよ。
T豚Sなんか、水戸黄門の再放送がある日の一番高い視聴率で8%にも達しなかったそうだから、末期のあがきだろう。在住半島人を特定採用枠で拾って、乗っ取られた結果がこうなったのである。終末的な雰囲気の漂うホームページを見るが良い。
最後には過激な言動で締めくくってしまった貧乏社長なのですが、『進め!電波少年』でお馴染みになったテレビプロデューサーの土屋敏男さんが、ほぼ日刊イトイ新聞の糸井重里さんとの対談で、『テレビの制作者が視聴者を信じていない、バカにどう見せるか、とどこかで思っているフシがある』と、言っていたそうです。
あなたは、バカと思われたいですか?
(この巻き、終り)
おまヶ1:バンコクで、このような配信ビジネスを行う会社は、3社あると思う。記事の通り、一社は既に捕縛されて事実上、胡散霧消した。残りの二社が今後のサービスを継続保障できるのかどうかは判然としないが、一社はコンピュータ関連で昔から営業していて名が通っているし、もう一社はバンコク日本人商工会議所会員企業を謳っている。だから安全だとは言い難いのだが、どうなんだろうか。
おまけ2:
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009052901000434.html
日本の番組を無断送信容疑 海外邦人向け、男女逮捕
海外の邦人向けに日本のテレビ番組を無断でネット配信したとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは29日までに著作権法違反(公衆送信権、複製権侵害)の疑いで、「ジェーネットワークサービスインターナショナル」(本社タイ)の経営者守谷和真容疑者(40)=広島県熊野町=と、従業員中川春香容疑者(32)=千葉県市原市=を逮捕した。
逮捕容疑は今年2月、フジテレビの番組「ごきげんよう」を、千葉県と大阪府に設置したサーバーに保存し、ネットで海外の会員顧客が視聴できるようにした疑い。
警視庁によると、同社は基本料金月額5000円で、約50カ国に約5000人の会員を集めていた。NHKと民放各社の計21チャンネルを、ストリーミングと録画で見られるようにしていた。日本での放送とほぼ同時に見られるサービスが摘発されたのは初めて。警視庁は、2006年12月のサービス開始から約2億7000万円の売り上げがあったとみている。
海外向けテレビ配信をめぐっては、東京の会社が、顧客のパソコンに直接、番組を転送するサービスを展開している。守谷容疑者らは自社の広告でこうしたサービスに言及し「著作権侵害に当たらない」と強調していた。
5 件のコメント:
テレビ時代に育った私はテレビが無いと駄目なようです。
例の有名な鍵穴TVの小さな画面をよくみています。
見ると言うか、テレビを何となく付けっぱなしにしてあります。
先日の全英オープンは毎日ではありませんが、夜中に起きてタイの7チャンネルで見ていました。
おっしゃるようにテレビばかりボ~と見ていると脳軟化症になりそうで心配です。
ドラえもんさんへ、
小生は、鍵穴TVのネーミングを知りませんでした。それで、ネットで検索すると、発信者がネットを通じて、番組を発信できるP2Pフリーソフトだと、説明がありました。(http://kagiana.blendmix.jp/)
おいらは、自宅のPCでも仕事のメールを読んだりするときがあるので、P2Pの仕組みで情報が簡単に流出するのを警戒しなくてはなりません。それで、このサービスは使えなさそうです。
その代わり、今住んでいるアパートには、NHK衛生とか、HBOの映画チャンネルが家賃込みなので、見放題です。ただ、映画の字幕がタイ語なので、英語のヒアリングが難しくて疲れるなー。
この他、意外とタイのローカル番組を付けっぱなしにしたりしてます。
ですから、全くテレビを見ないわけではありませんが、民放を見たいと言う欲求は無くなりました。
入院中の3週間、全くテレビを見ませんでした。ベッドにもテレビがないのが幸いして(見たい人はテレビをレンタルすることになっています)、音のない静かな毎日でした。
街の雑踏から聞こえるうるさいBGMからも遠ざかっていたので、退院してからは、シャバの世界はうるさいなあ、と思うようになりました。
おもしろいテレビ番組なんて殆どありませんよね。かろうじて見ている(というかご飯時に当たるので)ニュースでもそう思います。某系列の報道ステーションの某キャスターのコメントもおもしろくないしなあ。
あの3週間の、テレビがない世界の方が楽しかったなあ。
とよこさんへ、
おいらは意外と関西の番組が好きです。たかじんのそこまで言って委員会とか、青山繁晴さんのニュース番組とか、ユーチューブから著作権無視でアップされるのを、タイでも楽しみにしてるのです。
あれぐらいの本音は、日本人誰しもが持っていると思うんですが、東京キー局は臭いものに蓋をする習慣が染み付いているようで、全く活力がありません。だから、見なくても良いと判断しています。
むしろ、ネットでブログを書いている方からの情報を集めて自分なりに分析する方が、楽しいと感じるようになりました。それをネットの集合値といっている人もいるのですが、本当にそう思いますね。
そういえば、たかじんのそこまで言って委員会は私も見てます。忘れてました(--)
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