この二三週間の日曜日、朝7時ごろになると決まって、停電が起きている。
さしたる理由は分からない。ただ、その直前にズドーンと言う爆発音に近い鈍くて低い音がしたかと思うと、電気が来なくなる。ストンと電圧が落ちた後、不安定ながら供給は戻るようで、通電を確認するライトを仕込んだACタップのスイッチが、か細く不安定な光り方をし続ける。多分、この近辺の変圧器か何かがぶっ飛んだ影響ではないかと思うんだが、今日は完全に供給が一時間近く止まってしまっている。
こう言う時、大抵はパソコンでネット情報を漁っている最中なんだが、切断されていじけるし、電化製品全体の動きも怪しくなる。突然、パソコンのACアダプター電源から内臓バッテリーへ切り替わってLEDメーターが光りだす。付けてもいないエアコンのセンサーが突然働いてピピピと鳴り出す。果ては、そよ風モードでもないのに扇風機の回転が微妙に揺らぐなど、見ていて面白い。電気の供給が不安定で、電圧が下降しながら仕舞いには落ちてしまっているようだ。
ただ、このピピピ音は結構甲高い。気持ちよく朝寝の上さんをいらだたせるらしく、しかもおいらが何か悪さをしていると思わせるようだ。寝室の方から寝ぼけ声で、寝かせろと喚いたりする。そこはそこで、説明しても厄介だから停電らしいと説明して終り、後は無視する。
十三年前にバンコクに住んでいた時、確か一ヶ月に二三回は必ず停電があったような記憶がある。例えば、夜の八時ごろに突然停電して、何もできなくて不貞寝したりとか、不便な国と思わせる一面があった。それだけ、電力インフラが貧弱だったのだろう。それに比べて、最近は電力供給が安定して来たと思わせぶりだったが、ここに来て正体を表した感じだ。不意打ちを食らうと、結構不満が残る。日本なら停電など無いのが常識なんだが、やはりここはタイなのであった。
改めて、電気の有難味を感じさせてくれる日曜日の朝なのでした。(この巻き、おわり)
2 件のコメント:
パソコンをやっている時の1、2秒の停電はムカッときますね。
いちいちパソコンを立ち上げ直さないといけないのでよけいです。
今日も数回ありました。
2、3時間の停電ならそれはそれなりに諦めますが・・・。
不安定な電気の供給は確かに面白いですね。
日本ではまず経験できないです。
タイで生活していると日本のインフラ設備の高さ、そしてありがたさを感じます。
十数年前の話です。その頃、タイの停電は日常茶飯事なので、田舎へ行くとスタビライザの無い発電機をガンガン回して給電するため、よく取扱製品が壊れました。
その時代に比べれば、今なんか安定しているので、御の字というところでしょう。
ちなみにカンボディアのお客さんに聞きましたが、220ボルトで給電しても50ヘルツをキープできずに47とか55へブレてモーターを焼くんだそうです。当然、パソコンの電源も危なそうです。
タイは未だましだと思いますよ。
コメントを投稿