2012年1月4日水曜日
乗り換えの鉄道旅は、ハプニングな楽しみの巻き
いやはや、ローカル列車が到着しません。
ここは、バーンレーム駅でしてメークロン線の始発駅です。
終点のメークロン駅が目玉ですから、ここは乗り継ぎの経路に過ぎません。
でも、ここのプラットホームには情趣がありました。
先ず、ホームと官舎が直結していて住民が自由に行き来しています。
そこから、一人の若者が鳥かごを持ち出してきました。
屋根のひさしには、フックも付いています。
なんだろうと思っていたら、若者は鳥かごを掛け出しました。
一つ一つ、数分おきにゆっくりとぶら下げていきます。
そうこうする内に、赤い目尻にトサカのある小鳥はさえずり出しました。
その美しい鳴き声は、掛け合いをするかのように響き渡ります。
待ちくたびれた中にも、この情景だけはなんとも優雅でした。
この鳥は、紅羅雲(こうらうん)と言う和名がちゃんとありました。
英語名では Red-whiskered Bulbul です。
訳すと”赤いほおひげのあるムクドリ”になります。
この鳥は、タイの人が好んで飼育する野鳥です。
姿が特徴的なのと、さえずりが美しいからでしょう。
中国では、盛んに「鳴き合わせの会」も催されているようです。
と言うわけで、列車は、結局のところ一時間遅れで折り返して発車しました。その前のマハチャイ線が、ほぼ定刻どおりの運行だったので、幸先がいいと思った矢先のことです。時刻表通りに運行されないのがタイ国鉄なんですが、今回もその例に漏れないことを証明してくれて、現地の旅は時間通りに行かないと思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
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4 件のコメント:
動画の中に、電車が近づいてきても歩いている子どもさんがいらっしゃいましたね。ホームギリギリに犬?が寝ていました。
日本なら、危ない、どけー、と言われそうな雰囲気ですが、それがごく自然に見えるこの風景、私の心の中にスッと沈み込みました。いい風景ですね。
とよこさんへ、
コメントをありがとうございます。
タイのローカルな鉄路は、みんなこんなもんです。
昔の日本も、こんな時代があったと思いますが、少なくとも昭和四十年頃までの話でしょう。
何とはなしに郷愁を覚えるのですが、年を取ったのかもしれないと思いました。
下の写真は御殿場線の大井町~御殿場間みたいな写真ですね。
あの辺も40年位は何も変わってません。
時間の流れがゆっくりなんでしょう。
羨ましい部分もイパ~~イあるなと思いますた。
うみじろうさんへ、
コメントをありがとさんです。
御殿場線は、未だにローカルな雰囲気が残っていますね。
山北駅の桜がきれいですよねー。
今年は見に行けるかもしれない。
そんなルンルン気分です。
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