2012年1月5日木曜日

マハチャイとメークロン、市場の姉妹って感じですの巻き


この二つの市場は、どちらも河口の町に位置しています。
しかも、県庁所在地に立地しているのが驚きです。
行けば分かりますけど、ローカルすぎて絶対に想像できません。

それで、どのブログを読んでも、このことは紹介していません。
マハチャイは地区名で、サムットサコーンが町の本当の名前です。
同様に、県の名前だと断っておきましょう。

一方、メークロンと言うのは、サムットソンクラームのことです。
こちらも県名が横すべりしますが、どちらもサムットで始まります。
海を表現する言葉ですが、シャム湾に並び合う県ならではでしょう。

意味としては、サムットサコーンは「海と河川」でした。
一方、サムットソンクラームは、「海の戦争」と書かれてあります。
説明では、歴史的に交易の拠点だったり、軍事上の要塞だったとされています。

まあ、ターチン川とメークロン川の河口に開かれた都市です。
古い港町として、昔から栄えてきたのには違いないようです。
だから、鉄道が敷かれたのも当たり前と感じました。

でも、最近は道路の方が立派でして、六車線のバイパスが通じています。
スピード制限は無いに等しく、どの車も暴走しまくりで恐ろしい。
帰りはミニバンにしたんですが、横暴な車線変更に肝を冷やしました。

さて、タイトルで市場の姉妹だと紹介させてもらいました。
雰囲気的には似通っていまして、ポイントは線路と駅の構内です。
どちらも、せせこましく限界ギリギリまで出店が軒を並べております。

どちらかと言えば、不法占拠に近い感じですが、商売根性は凄い。
列車が来るとぶち当たりますから、さっと片付けるわけです。
でも、マハチャイ市場の方は三十分おきに列車が到着します。


こうなると、いちいち店を片付けるのも面倒でしょう。
少しおとなしめの張り出し方で、しとやかさはお姉さん格かもしれません。
片やメークロン市場は、一日四往復と間隔に余裕があります。

ですので、長い時間列車が来ませんから、店の軒先は張り出し放題です。
しかも、線路はお客さんの通路へ変貌してしまいます。
その間、レールだけが鉄道の名残になってしまうのが奇妙でした。

と言うわけで、メークロン市場はやんちゃな妹みたいな印象になりました。その活気づいた賑わいを見ると、ここで生業を立てている人は、ちょっとやそっとでへこたれないだろうと思うわけです。だから、この市場は姉妹をセットで見比べてもらわないと面白みが湧いてこないと感じました。一日ツアーなんかに安直に参加せずに、是非自分の目と足で動き回ってもらいたいと思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

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