2010年1月29日金曜日

トリリンガルには及ばないへたれ駐在員の巻き

Sub-title : My dear platoon leader,

自分はタイ語を話さないのです。
現地の首都バンコクに住んでいるのに、殆どしゃべらない。
おかしいと思う人もおられるでしょう。
ただ、日常の生活会話くらいは、話さずにはいられない。
そうでないと、屋台で大好きな揚げパンとか、おかゆも買えなくなってしまいます

だから、タイ語では本当に基礎的な会話だけに限定されてしまうのです。

それに、運転手さんとはスケジュールの確認は大事です。
「何時に出発する」とか「何時までにどこへ行く」とか、時間と場所の確認は必要になります。
だから、本当に用を足すための最低限の会話です。

一方、仕事はすべてを英語と日本語のバイリンガルで処理します。

現地スタッフに対しては、タイ語で意志の疎通が出来るのなら、それに超したことはありません。
ですが、生半可なタイ語では、不正確になるばかりでしょう。
やっぱり、未だ得意な方の英語で話したほうが無難です。

他方、日本へは、当然ですが、母国語で連絡・相談をすることになります。

しかも、日本人は、自分一人だけです。
日本から連絡を受けた業務は、的確に社内へ伝達されねばならない。
事情の分かりやすい様に簡潔に要点をまとめて、英語で伝えるのです。

つまり、私は経営者でありながら、同時に翻訳者と通訳を兼ねているのでした。

要するに、英語は金を稼ぐ道具なのです。
ほれぼれするような流麗な美文は、無意味でしょう。
目的を伝え、それに従って行動させる機能さえ果たせば、金になるのです。

しかも、株主である親会社の経営の意向は、日本語から丁寧に変換して伝えねばなりません。
その作業は、日々、枝葉末節な雑事から経営計画の策定まで絶え間無く続きます。
日本語で雑談できる相手もおりません。
たった一人で、執務室にこもって作業を繰り返すのです。

あまり、楽しい仕事ではありません。
日本でおちゃらけに仕事をした方が楽しいのです。
駐在手当をもらおうが、お付きの運転手がいようが、そんな欲得は無意味です。
日本語でしゃべるチャンスのある方が、はるかに精神衛生上、素晴らしい。
正直に言いますが、上さんと一緒に来なかったら、これまでこなせたかどうかも分かりません。

それで、とある記事のコメントのやり返しで、私の英語が下手糞だと笑われました。
それで、結構です。
笑われても、利益を出してきました。
それが、自分とスタッフのコミュニケーションの成果だと信じています。

と言うわけで、こちらタイでは、日本人は下手なタイ語より英語をしゃべって仕事をしたほうが無難だと思うのです。
英語を話すタイ人を採用する方が給料を安く抑えられて、コストの心配も無用です。
ただ、自分の英語のレベルがどの程度にあるかは分かりません。
でも、TOEICで750点以上を稼いだから、実用一点ばりでも当面は不足が無いと信じきる道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

おまけ:
上さんは、五ヶ国語を話します。
道産子社長の秘書としても、活躍していただいております。

6 件のコメント:

古今亭志ん治郎 さんのコメント...

いくら金を積まれても異国で母国語にてコミュニケーション&呑みニュケーション出来ないのは辛いですね。

ましてや、落語好きな社長にとって縦横無尽に日本語使ってコミュニケーション&呑みニュケーションされるのが至福かと思います。

素敵な奥様との異国生活が公私共に充実される事を願っております。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

志ん治郎さんへ、
私は、日本人なのです。
一生の内で、海外で生活することは人生を豊かにしてくれるチャンスだとは思うのですが、ここ南国タイには生活に四季の綾取りが全くありません。

いつも、三十度以上に気温が上がって、夏の風情しか無い。乾季と雨季に分かれるといっても、雨が多いのか少ないかの差だけなんです。

志ん治郎さんのお好きな江戸落語には、季節を十分に感じられるネタが多いですよね。

春の季節なら愛宕山、夏になれば船徳、秋は目黒のさんま、冬は芝浜のように、折々の話が楽しめるのです。

しかし、ここタイでは、そんな巡る季節の楽しみがありません。
いつも、夏だけだ。それが実につまらない。

花見も、雪見も、紅葉狩りも、恋しくなるのです。
そんなこともあって、冒頭で、自分は日本人だと言わせていただきました。

とよこ さんのコメント...

先日お会いした創業まもない小売店の方は、タイを中心としたアジアの雑貨・衣類を販売しておられる方でした。20代の方です。

店は3ヵ月に1回、約2週間ほど閉店します。そしてタイに飛び、現地で買い付けされてこられます。
この方はタイ語は話せません。英語もできません。でも、メモを使ってタイ語で価格交渉ができれば、2週間で十分仕入れができるとおっしゃっておられました。
現地で探す商品は、市場で販売されているものではなく(これは商社が輸入しているので)、路上販売しているものを狙うそうです。なのでバンコクではあまり買い付けしないそうです。毎回違う、タイの奥深いところ(どのあたりを指しておられるのか不明ですが)を、ひたすら歩いているとおっしゃっておられました。

四季折々の季節を感じることができる日本にいると、逆に四季のない国に憧れる方がでてくるんだなと思いました。私個人的には、日本で、特にこの季節に、タイのアクセサリーや衣類を付けている方を不思議に思ってしまいます。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

とよこさんへ、
タイの田舎に行くと分かりますが、そこに暮らす人々は、純朴で飾り気がありません。ぼったくりもあまりしないものです。しかも、こちらでは日本を親戚扱いの国だと思っている感じもします。

王室の代わりに日本は皇室があって、同じ仏教を信じているとか、似たような環境なんでしょう。
だから、その買い付けに出向く方も、あまり騙されないのだろうと思いました。

思うのですが、言葉が分からなくても、こなせる仕事がタイでもあると言うことです。

ですが、千点以上の部品を組み立てる会社で仕事をするとなると、そうは行きません。コミュニケーションが必要にもなるし、ものづくりの風土・文化を伝えることが重要になってきます。

四季があれば、その時々で生活を工夫しなければなりません。衣替えは当然に欠かせないわけです。かような生活の知恵は、日本の文化を発展させてきたと、タイで強く感じるようになりました。

なぜかと言えば、タイには夏の季節しかありません。生活の彩取りが単調に感じられるのです。そんな思いもあるのです。

短足おじさん さんのコメント...

こんにちわ、ご無沙汰しております。
言葉に関して私の経験を言いますと、
仕事でタイ人と話すのに英語を使うのは正解です。
英語なら日本人にとって外国語ですがタイ人にとっても外国語、だから分からない言葉は辞書を引きながらでも問題ありません。
私は難しい話をするときタイ人に辞書(英タイ辞典)を持ってこいと言って、自分も辞書(工業英語辞典など)を持ってきて「これだ、お前も辞書を見ろ」といって話しながら仕事をしました。
下手にタイ語を使うと相手は全部わかるのにこちらは中途半端にしかわからない、これが最悪だと思っています。

タイは暑いですがその中でも田舎にいけば季節はあります。今だと日本と同じで草が枯れ野焼きをしていたりします。
日本に比べれば僅かな変化ですが、それでも注意してみると楽しめます。
後しばらくするとタイで最も美しい花ゴールデンシャワーの季節、私も行きたいです。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

短足おじさんへ、
コメントありがとうございます。
仕事では、英語でコミュニケーションした方が早いですよね。
貿易用語なんかもそうでした。
インボイスをタイ語でなんと言うか思い出せなかったスタッフもいたぐらいでして、ちょっと可笑しかったです。
それで、タイの季節なんですが、バンコクは都市排熱の量がものすごく多いので、暑いわ寝苦しいわで、辟易しています。
もし、田舎の工業団地勤めで、チェンマイとかコラート当たりだったら、もう少し凌ぎ易いから季節を楽しむ余裕が生まれるかもしれません。
もう、タイで暮らすのもなれましたので、ちょっと田舎で季節の節目を楽しむのも良いかもしれませんね。