2010年1月15日金曜日

統計に嘘をつく国家は詐欺師の巻き

※国勢調査百周年の記念切手(バンコクポスト紙より)

タイは、東南アジアの中で唯一独立を守り通しました。
つまり、欧米列強の植民地になったことが無いのです。
ですから、国家を治める制度は、厳然と存在してきました。

そんな制度の中に、統計事業があります。
すでに19世紀の後半から、貿易・海運統計のような経済指標のデータが集計されていました。日本で言いますと、明治の中頃以降からです。

そして、今年はなんと”国勢調査”を始めてから百年周年になるのだそうです。

ずいぶんと古い歴史があるのではないでしょうか。
上の写真では、”National surveys in Thiland” と記述しています。
国勢調査と言う言葉で表わして良いでしょう。

全国津々浦々で、国民がどのように生活しているのか。
客観的に計量して数字に置き換える作業なのです。
当時は、交通も通信の手段も限られて難航したでしょう。
それでも、その価値観と必要性を、こちらでは早くから認識していたのです。

これは、大変な労力を要する仕事だったと思います。
因みに、日本では、大正九年(1920年)に第一回の大規模な調査が行われました。
このことを考えてみても、タイの統計制度の歴史は、日本と肩を並べるほどに古いのです。

これは凄いことではないでしょうか。
客観的に裏づけされたデータを、タイの人たちが扱う姿勢はすばらしい。

自分は、今、時事通信社からタイ時事速報をネットで配信してもらっています。
記事にも、頻繁に各政府省庁の発表する経済統計データが引用されています。
これから、社会・経済・金融にどんなことが起きて、どんな風に自分のビジネスに影響していくのか、これを予測するのは決して容易なことではありません。
そんな時、このような統計の裏づけを参考にできるのなら、自分たちの仕事の見通しや計画を比較的楽に打ち立てられるでしょう。

つまり、統計値は、とても大事な指標なのです。

もし、この指標が故意に恣意的に操作されたなら、どうなるでしょうか。
客観的に信じる根拠が、何も無くなってしまう。

なぜ、こんなことを言い出したのか。

それは、この記事を書くために、興味があってアジアの統計制度を調べていて、発見したからです。
私は、”中国 統計”と打ち出しました。
グーグルは、嘘を付きません。傾向性の高い検索用語の羅列は、自動的に呼び出して列挙してくれます。
いろいろと検索頻度の高い組合せが示された中に、それはありました。


”中国 統計 嘘”です。

検索された数多くの情報では、統計データが水増しだとか、辻褄の合わない指標が散見されると指摘しています。
中には、オンライン書店で”中国経済・隠された危機 「世界経済の救世主」のウソを暴く”と言う書籍もありました。

やはり、中国は人治主義なのでしょう。
科学的な思考・事実を踏まえた客観性など微塵も無いのかもしれません。
ただ、あるのは主観だけで、利己的な数字が世をのさばっているようです。

と言うわけで、百年の歴史の重みを持つ、タイの統計データは値千金だと言えるでしょう。なぜなら、信じられるからです。信用できる国家においてこそ、企業経営者は投資すべきだと思うのです。少なくとも、騙される被害が少ないからなーと思う貧乏社長なのでした。
(この巻き、終り)

<参考>
タイ統計制度発達史序論・国家統計局、人口センサス、国民所得(末廣 昭・東京大学社会科学研究所)

12 件のコメント:

ドラえもん さんのコメント...

中国に関しては全く同感ですね。
もちろん一人一人を見れば、良い人もいるのでしょうが、国としてみると信用が出来る国とは思えませんね。

中国の根本には自己中の中華思想があるのが原因ですかね。
旧ソ連のように幾つかの国に分かれてしまえばいいのにと思うこともありますが、そのような動きをすると弾圧がすごいらしいですが。

タイは独立を守り通したしたたかな国ですが、日本にもこのぐらいのしたたかさがほしいと思うのは私だけですかね。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

ドラえもんさんへ、
中国は付き合いの難しい国です。
でも、華僑の人は違います。商売の仁義は分かっています。
大陸は、共産主義になってから総ての習慣・風俗・文化を捨て去って成立しました。
だから、殺伐としているのです。
中国で仕事をしている人たちは、大変でしょう。
こちらでは、地元の人も自分も、みなが仏様を拝むのです。それだけでも、自分は、幸せだと感じています。

南風海治郎 さんのコメント...

中共辞退が詐欺集団ですからね~~
文化大革命を肯定している左翼もおりますが
自国の文化風習を捨て去り否定してしまった瞬間亡国でありましょう。

フィリピンとタイの違いも分からない日本人が多いですが、タイの文化を尊ぶ姿をもっと知らしめタイですね。

特亜には脱亜論ですが、アジアに仏教国として見習うべき国あり!

でありましょう。

南風海治郎 さんのコメント...

リンク貼って頂いて有り難う御座います。
今、気が付きました。
今後とも宜しくお願いいたします。
ようつべもお世話になってま~~すですタイ。

楽仙堂 さんのコメント...

こんばんは
 今日の《中韓》さんのコメントは良かったですよ。《中韓》さんのあとに《ねずきち》さんの通化事件を読んで蒼くなりました。
 中国バブルがはじける前に少しでも企業が他国に避難出来たら良いですね。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

楽仙堂さん、
北海道大学法学部博士課程にタイのサムットさんが勉強されておられます。
ご自身で、北海道タイドットコムと言うサイトを運営されておられますので、宜しかったら訪問してみてください。
http://www.hokkaidothai.com/
結構、タイの人は北海道を見たら、たまらなく好きになるようです。
やっぱり、自然が雄大なんだろうと思います。

代表戸締役 さんのコメント...

中国の統計、誰も信じていませんからね。国民の数ですら、嘘まみれですから、、、
唯一、信用出来るデータは電力消費量だったのですが、昨年6月に公開を中止しましたから、信じるべきデータがなくなりました。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

代表戸締役さんへ、
拙ブログへコメント下さり有難うございます。
タイの統計局では、集計用にIBMの汎用コンピュータを1951年に導入したと、末尾で示した研究論文に書いてありました。
ひょっとしたら日本より早いかもしれないのですよ。
私は統計の分野を見るにつけても、タイは国家としての品格が、備わっているような気がしました。
そんなわけで、今後とも貴ブログのデータを楽しみにさせていただきます。

短足おじさん さんのコメント...

拙ブログへのコメント有難うございます。
早速やってきました。
道産子社長さんのコメント、大変貴重だと思いますので拙ブログに再掲させていただきたいと思います。
これからも訪問させていただきますのでよろしくお願いします。

尚中国の統計が出鱈目な事はよく指摘されています、最近も昨年の自動車生産が1300万台を超えたとのトンデモ発表が有ったばかり。仰るように統計がまともでないところにまともな政策などありません。
昔日本が大本営発表で失敗したことが思い出されます。

匿名 さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
短足おじさん さんのコメント...

すみません、一つ前の匿名コメントは私が短足おじさんでコメント投稿しようとして手続き不慣れで投稿できないと思い再送しようとしたものです。消去ください。
それにしてもこのGoogleコメントが難しい(泣)・・・

ぐりぐりももんが さんのコメント...

短足おじさんへ、
コメントいただき、ありがとうございます。
確かにグーグルのBloggerコメント欄は扱いが難しいですね。
これは、セキュリティーの確保と表裏一体なんだろうと思います。
ですので、ご辛抱の上、お付き合い下さい。
ところで、民主党が事業仕分けで国勢調査を削減するような動きに出ました。結果的には、削減額が少なかったので、ホッとしましたが、彼らは人治主義のようで、統計の価値を知りえていないようです。
かつて、第二次世界大戦で日本はアメリカと戦える期間を、まともに計算しないまま、ハワイを奇襲した背景が分かっています。神風が吹くとでも思ったのでしょう。
同じ失敗は、二度と繰返してならないし、反省も必要だと思うのです。
今こそ、客観的な分析のために、データの重みを真剣に考えるべきだと思います。