2010年1月8日金曜日

子供達の屈託の無い笑顔に、国家の幸せがあるの巻き

タイでは、1月の第二土曜日は特別な日です。
今年は、明日の9日が当たります。
この日は、子供の日なんですね。
英語に訳してもらうと、しっかりチルドレンズ・デーと答えてくれます。

地元の人は、子供が大好きです。
自分の子でなくても、親戚の子供なら、つい面倒を見てしまうようです。そんなに裕福でもなさそうなのに、分かち合う精神があるのでしょう。そんな、おおらかさとやさしさの残るタイは、子供達の天国です。

それで、自分の勤め先の近くに小学校があります。

歩いて10分ほどの目と鼻の先なんですが、お寺の境内にあるのです。
本当に寺小屋なんだ。
総務課長にも聞いたのですが、昔は本当にお寺で読み書きを教えていたんだそうです。
江戸時代にタイムスリップしてしまったかのように感じました。
でも、境内の中にある小学校は、こちらで本当に多く見かけます。

ここは、仏教の国です。
しかも、仏さまの化身たる王様を頂点とする君主国家だった分けです。
教育や啓蒙を、寺院が担ってきたとしても、何も不思議はないでしょう。
そんな風に感じました。

その校長先生が事務所を訪ねてくれました。

先生が言うには、800人の児童が登校しているんだそうです。
校舎は大きくありませんから、午前と午後の二部制だろうと察しました。
この学校の卒業生が、会社でも働いています。
ですから、地域のお付き合いは大事で欠かせないのです。

訪問の趣旨は、子供の日を前にした学校行事への招待でした。

当社は、学童用品や奨学金の金一封を寄付してきた経緯もあります。
今年もよろしくと言うわけでもないのでしょう。
ですが、挨拶にわざわざ来られたのです。
この返礼として、行事に参加しないようでは非礼になりましょう。

しかも、校長先生のお嬢さんは、博士過程で日本の大学院へ留学中です。
タイの学生は、欧米に留学する人がほとんどです。
日本がどんなに先端の研究をしても、留学先として選んでくれる人は未だ少数です。タイと日本の関係を考えたら、ますます参加せねばと思いました。

そんな、色々に考えながら、行事に参加して来ました。



行事と言ってもタイ風ですね。

あんまり統制が取れていませんでした。
マイペンライの雰囲気で、そこが良いのかもしれません。
なにせ、式場となったグラウンドに、飼犬なのか野犬なのか判断のつかない犬が、時々、走りぬけたり、地べたに座り込んだりしました。

しかも、タイ語で式次第が進むので、さっぱり趣旨が分かりません。
それでも、校長先生や来賓の祝辞の後に、誘われてテープカットをしたり、寄付の目録や景品を渡したりしました。

まあ、子供達のあどけない笑顔を見るのは、本当に心が洗われるものです。

と言うわけで、行事そのものが長くなりそうだったので中座させてもらいました。活発な子供達を見るにつけ、タイと言う国がこの先もきっと繁栄し続けるのだろうと感じた、貧乏社長なのでした。
(この巻き、終わり)

2 件のコメント:

ドラえもん さんのコメント...

本当にタイは子供をかわいがりますね。
我が家のバー君もみんなにかわいがられています。

躾もそれなりにやっていますが、親が未だ20歳前なので仕方ないと思いますが、叱り方が感情的なのがチョッと心配。

私は全く叱りません。
甘やかしてばかりで、言うことを聞かないのは私にも原因が・・・。



ラオスから戻ってきたら毎日のように小雨が降り続いていました。
今日は久しぶりの晴天ですが、今年はこちらも例年になくこの時期によく雨が降ります。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

ドラえもんさんへ、
学校の行事で来賓として呼ばれるのは、日本であってもタイであっても栄誉なことです。
でも、名前を呼ばれるときに、変なイントネーションで発音されるので、何となく居心地の悪い感じがして、おかしな気持ちがしますね。
今年の天候は、乾季のような感じがしません。バンコクでも、先週はスコールのような雨が降って、近所の通りが例によって洪水になりました。そちらも、小雨が続いたそうで、このことでもおかしな気持ちがしています。