ベランダから景色を眺めていて気がつきました。
淡いピンクの点描が網膜に焼きつきました。
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そうか、、、
さくらが咲き出したんだ。
遠くから眺めておれば、その情景は日本と変わらない。
比較的大振りな木に、ちりばめたような花弁が咲き揃います。
でも、春じゃないんだ。
ここタイは、今は乾季なのです。
さわやかな季節とは言え、気温は三十度を超えてしまいます。
しかも、本当のさくらじゃない。
似ているけど、花びらは可憐でなく、やや大きめです。
近くで見ると小ぶりな朝顔のようにも見えます。
地元の人は、「ชมพูพันธุ์ทิพย์ (チョムプー・パンティップ)」と呼んでいます。
チョムプーはピンク、パンティップが極上の種を意味します。
中国名では、風鈴木と言い、愛らしく鈴を花の姿になぞらえたのでしょう。
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こうして、バンコクで見ていると、本当に望郷のさくらに重なってしまいます。
でも、この桜は散り際が良すぎるかもしれません。
花ごとボトッと落ちてしまう。
ハラハラと花びらが散る風情が見当たりません。
午前中、強い雷雨がこの界隈を通り過ぎました。
乾季にしては、異様に珍しく雨足が強かった。
その後、夕暮れ時にベンチャリ公園を散歩したのですが、驚きました。
木の下地面一杯に、足の踏み場も無いほどに花びらが散乱していたのです。
そんな分けで、上さんと一緒につかの間の花見を楽しむことができました。
帰り際、小腹も空いていたことだし、とあるブログで紹介していたクイティオ屋さんに立ち寄りました。腹を満たしたのは良いが、花より団子とならないバンコクの風情に、おかしくて笑ってしまう道産子社長なのでした。
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おまけ:
このクイティオ屋さんは、スクンビット・ソイ22にあり、インペリアル・クイーンズ・パークホテルの並びで、三件ほど手前です。美味しいと言ったら、ニコッとしたお店のご主人の笑顔が印象的でした。
で、タイ桜ですが、種類によっては黄色・白など様々で、中南米は黄色が中心のようです。
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