2008年4月20日日曜日

10年たっても2Mbpsのバンコクだった...

バンコクに住んでいる普通の日本人なら、日本のテレビ番組はNHKワールドの衛星放送と決め打ちなので、テレビでも見て暇をつぶすには物足りなさを感じてくる。ボクちゃんはバイリンガルとのたまえる御仁なら、HBOの映画専用チャンネルとか、スターTVのスポーツチャンネルの英語番組でも見ていただくことにしよう。いや、母国語作品に恋焦がれる向きには、フジスーパーⅠ向かいのDVDレンタル屋から月遅れの連続ドラマでも借り出して見ることもできる。はたまた、金に糸目を付けない高給取りのご貴兄には、迷うことなく奮発してインターネット経由のリアルタイムで配信してくれる番組サービスの提供を受ける事だって、ここではできる。

おいらだって、TOEICは750点以上取ったし貿易取引で十数年英語を武器に商売してきたから、英語は分かるつもりだったが、やっぱり英語番組でネーティブの話し方は聞いていてさっぱり分からない。こんな時は、フラストレーションを感ずるもので、母国語には人恋しさを感じて来る。まして、地元の番組なんて、”ラーカータオライ(値段いくら?)”ぐらいしか会話できない人にとって、面白CMを見ては楽しむのが関の山だ。

そこで、日本から取り残されて帰国したら今浦島になってしまうのも嫌なので、インターネットからヤフージャパンの動画ニュースやようつべ(YouTube)にアップロードされたニュース動画を見ては、ふむふむ日本はこんな話題が持ち上がっているのか、とチェックすることになる。
でも、ここに問題があるのだ。
バンコクの中心地に住んでいたってADSLしか利用できないのだ。光ファイバー通信なんてどこにも無い。しかも速度は、最大で2Mbpsまでしか上がらないから、回線が混み合って来ると動画がストップモーションになったり、バッファー中のマークが何時まで経っても再生へ切り替わらない。

日本はよかったなー。都市部だったら、普通に100Mbpsの光通信回線が使えて実行速度も50Mbpsくらい出るのはごく普通なような気がしていたから、ようつべの再生は当たり前と思っていた。でも、タイの現実は違ったのだ。10年前のモデム接続による19.2Kbpsでパソコン通信していたころより格段に進歩したのは事実でも、インターネットをマルチメディアで活用するのは当面無理で、まだまだこれからだなーと言う感じがする。
おいらの家ではケチったと言うか、会社の現地電算スタッフからのアドバイスもあって1Mbps契約で接続したのだが、土日は極端に動きが遅くなる。原因は、現地人も暇な人が多いのでアクセスが集中しているせいだと思う。それで、実行スピードを確認したくなって、USENグループさんのスピードテストのアドレスを訪問して実測してみた。

えっ!! 0.046Mbpsのハムスター級って、モデム接続のスピードと変わらないじゃん...普通の日なら、0.7~0.8Mbpsは出ているに......(後日談:ソンクラン休暇中のため早かったようで、明けたら0.2Mbpsに落込んだ。)

モデムのアナログ通信でピーヒャララのとんびさんを回線に飛ばしていたころと変わらない。こんな思いをしているときに、”思考と習作さん”のブログで面白記事を見つけたので紹介しておきます。つまり、商用インターネットが開始されて間もない頃、電話回線とモデムを使ってアクセスするときに、このモデムが出す独特の音について、声色で機器を反応させられる人が居たという伝説なんだそうです。(紹介のあった動画も小間切れでしか見られませんでした)
と言うわけで、日本は世界に冠たるIT先進国なんだと、改めてバンコクで感じた次第です。おしまい。

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