2008年4月14日月曜日

現地のしきたりは大事にしませう...ソンクラーン祭り

4月にタイへ着任したばかりなのですが、すぐにタイのける旧暦の正月(ソンクラーン)の長い休暇が始まってしまいました。
そんな中、小生の勤める工場でも、その前に、現地従業員がささやかな正月を祝う”水掛祭り”を執り行ってくれました。ウイキペディアによると、”もともとは、純粋に新年のお祝いであり、家族が一堂に集って共同で仏像のお清めを行ったり、年輩の家族のお清めを行う期間であったが、後に単なる水の掛け合いに発展したため、現在では新年と言うよりも祭りという色彩が強い。”なのだそうです。
行事に参加して思ったのですが、お釈迦様の誕生日を祝って仏像に甘茶をかける、日本の”花祭り”と同じ印象を受けました。しかも、どちらも同じ時期に行われるのは、タイも日本も同じ稲作民族だから、季節の風習が似か寄るのが面白いところです。
日本のマスメディアでは、奇を衒って水を激しく掛け合うお祭り馬鹿騒ぎだけが先行して報道されているようですが、本当の儀式では厳かな意味合いも含んでいて、写真のように、一家の長として両手でおわんを作って従業員から花びらがたくさん入った香りの良い水を錫製の器から注いでもらいました。仏様にしたように肩から軽く水を掛け流してくれる従業員もいます。休暇を前にこれからの一年の家内安全・商売繁盛を、皆で祈願し合うなんとも清清しい印象を受けました。
特に、この行事を担当した総務部の女性マネージャーからは、水を掛けてくれながら”あなたのタイでの仕事が成功するようにサポートします。”と話しかけてくれたことでした。これは、うれしかったですね。少しずつ、従業員の気持ちと一緒に触れ合える機会が増えていくのが楽しみです。
さて、”一家の長として”と言う表現を先に用いましたが、タイ語では会社の部下のことを”ルゥークノォーン”と言って手下・子分のような意味合いを含んで使いますので、現地の従業員に取っては、企業組織の中の社長であっても親分には違いないんだろうなと思っています。
赴任された皆様へ、服が濡れるからと言って行事の参加を断るのはいけません。現地のしきたりは大事にしましょう。その日は、替え着を持参すればよいだけなのですから...

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