※インコタームズでは、FCAがFOBの呼び習わしです。 |
タイトルは、”オレは社長やる前にトレーダーだってことの巻き”です。
まあ、三回続ければ見飽きて来るものです。
それに、ちょっと自慢げなタイトルが上から目線かも知れません。
だから、今回は趣向を変えて書いてみます。
もし、貿易ってなにって子供に聞かれたらどうしましょうか。
うーん、即答するのが難しくて考え込んでしまいました。
まず、日本で売れそうな品物を海外で探してきます。
それを作って売っている人から仕入れます。
次に、船とか飛行機で日本まで運んで来ます。
最後に、売ってくれるお店へ商品を引き渡します。
ちゃんと仕事ができたら代金を受け取りましょう。
給料にもなるし、次の仕入れの資金に回します。
ざっくりこんな感じでしょうか。
もし、これを船橋にあるキッザニア東京で再現したらどうなりましょうか。
子供たちは、多分、オフィスで座ってPCを見つめるだけです。
あるいはiPhoneをいじくっている姿でしょうか。
とにかく、情報を操作するだけの仕事です。
目に見える具体的な、対価として汗を伴う作業は乏しいのかも知れない。
これなら、典型的なただのサラリーマンですよね。
何がトレーダーとして、事務屋さんと本質的に違うのだろうか。
要するに、情報を金に換えて仕事をするってことなのでしょうか。
こう言ったのが貿易実務なんですが、良い資料がありました。
冒頭のイラストは、某ロジスティックス会社のコピーです。
もちろん英語版でして、日本語では適当なのが見つかりませんでした。
このイラストでは、日本まで商品を運ぶ過程を紹介しています。
そして、誰が責任をもつのか分担が決まっていることを示しています。
簡単なのは、購入する人が工場まで引き取りに来る場合ですね。
この場合は、日本に到着するまで輸入する人が面倒を見ます。
時には、輸出する人が運賃や保険まで負担する場合もあるでしょう。
そんな契約の条件を概説したのが、このイラストです。
それで、トレーダーには輸出入の合言葉があることです。
EXWといえば工場引渡しですが、Ex-Worksの略称になります。
他方、FOBは船に積み込むまでが、荷物を出す人の責任です。
※左クリックで拡大してご覧下さい。 |
要するに、どうやって輸入するのか定義付けられた用語を使えば便利だと言うことです。
このような業界用語をトレーダーは駆使しなければなりません。
仕事のいろはとして覚えていくのですが、漢字の字面だけではイメージできない時もありますね。
と言うわけで、そんな時に図解と言うのは理解を助けてくれます。自分は、三十台後半から貿易実務に入ったので、若い人から教わることもできなくて、自分なりに腐心してこつこつと勉強してきました。だから、補助的な資料をかき集めておいて、折に触れて理解の助けにしているわけなのです。こう言った情報は、どこかで役立たせられないものかと思った道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)
4 件のコメント:
F.O.BとC.I.Fは何の略語ですか?
FはFareかな?
もっと教えて欲しいです。
匿名さんへ、
では後ほど、投稿ネタにさせていただきましょう。
すごい単純な略語です。
英語のメールでは、FYI、FYR、RFQなんかビジネスで使いますね。
それと同じなのです。
ブログのタイトルの件ですが、私は道産子社長はそのまま残しておかれたらいいと思っています。
会社組織の中では社長ではなくなっても、ご自分自身の肩書きとして使って行かれたらいいのでは? 肩書きも自分で作る時代ですから。抵抗が終わりなら” ”付きで表現されてもいいと思います。あるいは、道産子トレーダー社長、などにされるとか。
バンコクブログのバンコクを、その時の状況によって「日本迷走ブログ」とか「第2の仕事人生ブログ」とかに変えられたらいかがですか?
タイトルを固定することも大切かもしれませんが、タイトルでその方の人生がわかると言うのも、面白いですよ。
販売促進(特にPOP)なら、最初にどのような文字を入れるかで、同じ商品でも売れ行きが変わりますから。
私はぐりりん社長の今のブログタイトルを、あまり変えて欲しくないなあー、と思っています。
とよこさんへ、
コメントを有難うございます。
今後、ブログのタイトルは、”若人逍遥の歌をがなる冷や飯勤め人ブログ”とか、”宮仕え窓際ブログ”とか”落魄都落ちブログ”とか考えてみました。
でも、やっぱり道産子社長ブログが良いみたいですね。
会社の上層部へは、一寸の虫にも五分の魂はあるとケツをまくったメールを送って見て、反応を確かめている最中です。
上さんにもメールを参考のため転送しましたが、表現が寸鉄人を刺すようだと言っておりました。
この四年間で文章は上手くなりましたが、ブログ様様だと思っております。
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