2012年3月18日日曜日

オレは社長やる前にトレーダーだってことの巻き(その二)


これなんだか分かりますか。
実は、コンテナー貨物の封印なんです。
職業柄、分かるのは関係者に限られるでしょう。

道産子社長の会社は、製造業です。
輸出もしますので、製品の積み込みにコンテナーが往来します。
その際、積込みが終わってから扉が開けられぬように封印します。

もちろん、盗難防止もありますが、貨物を無事に積込んだ証です。
そのピンみたいなタグが、これなんですね。
今やコンテナー貨物は、世界の貿易に欠かせません。


もし、コンテナーの物流が無くなったらどうなるのか。
ユニクロも、ダイソーの百均も、みんな売り場から消えてしまうでしょう。
自分たちの生活にとって、物流ほどありがたいシステムはありません。

それで、道産子社長は、このタイに来るまではトレーダーでした。
日本語なら、貿易実務の商売人とでも申しましょうか。
先回アップした投稿でも、その一端をちょっと紹介してみました。

ただ、日本に居ますと貿易をこなしても知らないことが意外にあります。
例えば、このような貨物の積込みを目にした方は少ないかもしれません。
なぜなら、日本は分業化が進み、物流業者が貨物を引取りに来るだけです。

つまり、システムが整っていて実務的な輸出の作業は総て業者任せです。
でも、ここタイでは出荷元でコンテナに積み込んで自分で封印します。
複雑で余計な工程は省かれていますが、自己責任が伴うと言うことでしょう。

だから、担当者は、デジカメで作業写真を撮影しなければなりません。
後々、輸送中の損害でもめた時、証拠を提出する必要が出てきますから。
まあ、そんな細かいノウハウが、海外工場には必要なんだと言うことです。

と言うわけで、アセアン諸国の輸出のしきたりは、タイと五十歩百歩でしょう。コストが安くなるのは当たり前ですが、コンテナーの一時貨物保管場所(ヤード)なんか、ただの野原みたいな裸地に野積みされているのを良く見かけます。コンテナーは頑丈ですから壊されることも無いでしょう。ですが、扉を閉めて封印だけは絶対に自分の手でしておく必要がありますね。そんなノウハウを帰国前に思い返す道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

2 件のコメント:

南風海治郎 さんのコメント...

お疲れ様です。
何かと思うところ多い3月ですね。
アタシも進展しうましたので、お帰りをお待ちしています。
面白いことが出来ると思われます。ってかマジで。
4月8日に吾妻山で花見を計画していますが如何ですか?
相模湾を一望しながら桜の下でアルコール消毒しましょう(((笑)))

ぐりぐりももんが さんのコメント...

海治郎さんへ、

8日のお誘いを有難うございます。
行きたいのは、やまやまなんですが、上さんの両親が高齢にも拘らず桜見物で日本を訪れている最中でして、面倒を見なければなりません。
次回に回していただければ助かります。
夜の分は五月連休明けまで、ほとんどフリー状態ですのでお相手できますよ。
よろしくお願いいたします。