写真は、ふくちゃんこと福井厚志さんです。
バンコク在住でして外こもりの日本人として有名でした。もっとも、でしたと過去形で書いたのには理由があります。
なぜなら、本投稿の通り悪事を働いたからです。
東北大震災の義捐金を着服して使い込むのは、最も始末が悪いでしょう。
モラルが現地化して、ちょっとぐらいのつもりだったのでしょうか。
とにかく、”ふくちゃん 義捐金” でググって見てください。
どんな事件だったのか、推し量れる記事がたくさん見つかります。
これまでの情報ですと、働いていた飲食店で軟禁状態にあったらしい。
店のオーナーが怒りのあまり鉄拳制裁にも及んだのも分かります。
ホームレスから現地採用まで、社会復帰を果たした結果がこれですよ。
いかにも残念な結末になってしまいました。
それで、この日の夕方、ふと彼を見かけてしまいました。
なんと、”さざえ”と言う日本食店の玄関脇に座り込んでいたのです。
ひざを抱えて、通りを歩く人々を意味も無くながめている感じでした。
最初は、あれー誰かに似ていると思って注目しました。
思い出すには数秒も掛かりません。
ただ、例の彼だと了解しなが不思議な気持ちにとらわれました。
だって、事件現場になった店の辺りを離れていないんですよ。
店のご主人は、ふくちゃんを許したってことでしょうか。
内内の話だから済みましたでは、どうにも腑に落ちない感じもしました。
と言うわけで、このいわくつきの義捐金は、すでに然るべき募金団体へ手渡されています。お店のＰＲもあったんでしょうが、マグロ解体ショーを派手に挙行して募金を募った顛末が、従業員に着服されると言うおそまつさなのでした。でも、店の周囲に未だに出没する前科一犯を見つけしまいました。まあ、仏様の前では何人も許されるのがタイ社会なのかも知れない。あらためて、そのものすごいゆるさに感銘を受けてしまった道産子社長なのでした。
（この巻き、終わり）
2 件のコメント:
ふくちゃんは過去の人だし、肖像権があるのか無いのか知らないけど、もう見飽きたのでこの写真は削除した方が良いのではないでしょうか？
（ふと、気になっただけですけど。）
ふくちゃんは22年ほど前に一度趣味の会合でお世話になりました。
そのときの思い出ですが、大会の時に気になった女性の方がいらっしゃって、その後の懇親会でふくちゃんが彼女のいる席に座ろうとしたので私が彼女を呼んで強引に引き寄せたところ、ふくちゃんは居場所がなくなって仕方なくかなりチャラいお兄さんがたがいるテーブルに。楽しく話が盛り上がる私と彼女のテーブルとは対照的に、風格も話も合わずただ丸くなってこっちのテーブルに何とか入り込もうとしても入り込めないふくちゃんの様子にちょっと気の毒に感じていました。
しかし、これが良かったのか、私も2年後にはふくちゃんから強引に引き離した彼女と結婚、1児に恵まれました。ちなみに結婚当時は私が24、彼女は42と18歳離れていましたが、年令を超えて付き合い、結婚する価値があるほどすばらしい女性でした。
今考えればその時が運命の変わり目だったのでしょうね。私は結婚して幸せになった。ふくちゃんは彼女と同席するチャンスを失ってしまいホームレス同然に。あのときの行動が全てを変えたと思います。
まあ、いろいろ大変だと思うけど、ふくちゃん、がんばってねー(笑)！
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