2012年3月17日土曜日

オレは社長やる前にトレーダーだってことの巻き(その一)

※左クリックで拡大してご覧下さい。

日本に帰国すると一介の海外営業に戻ります。
こちらへ社長で来る前も、プレイングマネージャーでした。
この四年間、日本での時計は止まったままだったのでしょう。

ふらっと貿易事業部を出て行って失踪した社員がいる。
いずれは舞い戻って、職場の机に座って仕事をするだろう。
そんな流暢だが、不埒でぞんざいな会社の様子もうかがえます。

それで、最初に掲げた資料は、自分なりにアレンジしました。
どこかで見かけたものを記憶しておいてパクった分けです。
ですので、我ながら良くできた資料だと思って自画自賛しています。

まあ、一人で年間三~五億程度は輸出してきました。
部下なしですから人件費は、自分の分だけでしょう。
四年前、せいぜい年収が大台の七掛けでしたね。

まあ、組織に上司が何人かいて、食わせねばなりません。
ですから、例としてオーバヘッドは二倍かかっていたと見なしましょう。
そうなるとざっくり二倍で、千五百万くらいのオーバーヘッド負担ですか。

一方、自分の輸出では、少なくとも十五%は利益が出ました。
これを計算すると、四千五百~七千五百万円の上がりです。
オーバーヘッド引いたって、十分元を取っていたのは事実でしょう。

※左クリックで拡大してご覧下さい。あくまでも例えですよ。

まあ、純益としては一割は軽く出ていたんじゃないでしょうか。
そんだけ、昔は銭をもうけてながら会社に貢いでいました。
だから、タイの社長になれたのかもしれませんね。

それで、こちらに来てからも稼ぎましたよ。
一昨年は過去最高でして、純益は売上高に対して十七%です。
製造業としては、抜群の数値でしょう。

もちろん、シェアがタイ国内で五十%以上あります。
このため、価格を売り手でコントロールできた理由もあるでしょう。
商売して儲かるって言うのは、老いてもワクワクするものです。

と言うわけで、こう言った貿易実務はかなりのノウハウだと思えるのです。もう一度、日本に帰参してトレーダーとして再出発になりますが、ただ五十三歳ですから体力が追いつきそうにもありません。それでいて、プレイングマネージャーの一人で馬車馬のように改めて働かねばならないとなると、ぞっとして来ました。こちらで培った経営ノウハウに貿易実務をプラスしてできるジョブは無いものかと考えあぐねる道産子社長なのでした。
(この巻き、終わり)

6 件のコメント:

過去の人 さんのコメント...

個人的な意見ですが。。。。。
培った経営ノウハウと輸出貿易実務は十分役に立ちます。
ご自分で輸出販売会社を設立し独立する事です。
但し、輸出販売する製品または商品を決める必要がありますし顧客(バイヤー)の協力を取り付ける必要もありますが。。。。。
私も、複数国の駐在から帰国後 紆余曲折しましたが50歳で有限ですが輸出販売会社を設立しました。
19年が過ぎました。
仕入れ→受注→船積み→銀行関係etc.全て一人で行いタイ、シンガ、ネシアへ輸出しております。
私の過去は専門商社の営業をして居ましたので仕入れメーカーとバイヤーは全て自分の信用とノウハウで取引を作り上げてました。
53歳はまだまだ無限の可能性があります。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

過去の人さんへ、

コメントを有難うございます。

独立ですか。

ただ、私は根っからの製造業の人間なんですよ。従業員達が働いて、ロールアウトして行く製品を見てみたいのです。

そして、その製品を気に入ったお客さん達は、自ら工場まで引き取りに来てくれました。ピックアップトラックで、八時間も運転しなければたどり着けない、田舎の町から訪れてもらえるのは、メーカー冥利に尽きるものでした。

引取りには、社長自らが立会いをすることもありました。構内を歩いていると出会うんですよ、時々ね。

片言で挨拶するんですが、お世辞でもぜひ遊びに来てくれって言うんですよ。

そういう経験を大切にしたいです。

匿名 さんのコメント...

左クリックしたら、いっそう小さいのが出てきたのは私だけ?

ぐりぐりももんが さんのコメント...

匿名さんへ、

左クリックで画像が表示されるか、各種のブラウザーで確認しました。
IE8、ファイアーフォックス、ルナスケープの三種では表示されています。
他のブラウザーでしょうか?

匿名 さんのコメント...

しばらく待ったら(と云うか今日は)、大きいのが出ました。早速コピーしました。この紙切れを元に商社を始めようかな?

ぐりぐりももんが さんのコメント...

匿名さんへ、

キモの情報は、結構、この資料が役に立ちます。
ただ、一般論ではそうなんですが、個別の輸出先市場となると、関税が掛かったり、第三者検査が必要になったり、ノウハウが要求されます。
この場合、タイですと日系の乙仲が使えますので、便利です。