2009年6月30日火曜日

うなぎ上りで日本を抜いたからと言って自慢にならん、の巻き

ここタイで、三人目の死亡者が出たとなると安閑とはしていられなくなった。いわずと知れたインフルエンザが発症して命を落とした現地の人の数である。

感染者もうなぎ上りで、日本をすでに抜き去って、6月29日現在で1330人に達してしまった。10日過ぎで、確か二百人程度だったから加速度的に患者の数が激増した感じだ。

(感染症情報センター、2009年6月30日 12時 更新より)

大使館では、在留邦人に向けて緊急一斉メールを流しているらしい。内容は、現地のインフルエンザの感染状況、流行地域の紹介、感染予防対策の紹介等なんだが、とある人のブログでは、親切にもこまめにその情報を記事として取り上げていてくれて、参考になった。

それで、加速度的に感染が広がっていく状況をグラフにしてみた。これを見ると、たった一週間で倍近くに患者の数が増えているのが分かる。チェック体制が強化されて患者が急増したのかもしれないが、それでも増えすぎだ。感染が爆発的に広がる臨界点としての患者数を超えたような恐ろしさを感じる。

※バンコクポスト紙(6/30付け)

会社では、豚インフルエンザに注意を喚起する意図もあって、掲示板に予防を啓蒙する張り紙を出させてみた。ところが、総務課長は、ブタさんの可愛いイラストなんかを加えたりして、全然、緊迫感が漂ってこない。
まあ、これでも張り出さないよりは増しだろう。工場のある行政県では、すでに百名近くの患者を出している。近隣では、ランシットのような郊外型ショッピングセンターとか幾つか大学もあるから、人の往来は激しい場所だ。従業員も感染しないだろうかと、ちょっと気になってくる。

ところで、三人目で無くなった方は、徴兵で兵役についていた若い男性のようだ。所属していた部隊では、五百人近くが感染している可能性で、監視下に置かれているらしい。この男性は、すでに6月15日の時点で発熱していたにもかかわらず、病院での治療を拒んでいた経緯がある。地元の人は、病院へ行くとお金がかかるから、自分で薬を買って飲んで直してしまうケースも多い。完全に症状が出てから、病院へ担ぎ込まれても手遅れになるだけだ。現に、この男性も肺炎を併発してしまい回復できないまま世を去った。

やっぱり、感染拡大の臨界点を超えてしまったのではないだろうか?

こうなったら自己防衛しかないのだ。大使館から呼びかけていた、”手洗い、うがいを励行する”とか、”不要不急の外出を控えること、人混みを避けること、また、人混みにでる場合にはマスクを着用すること”などをやってみよう。

何だか予防一方の対応策で大丈夫なのかと思いつつも、やらないより増しと決意した貧乏社長なのでした。(この巻き、終わり)

2 件のコメント:

ぽぷら さんのコメント...

豚インフルエンザ、こちらもすでに北海道に上陸しています。でも、日本人とは本当に飽きやすいというか、あれほど騒いでいたにもかかわらず、今はあまり報道されなくなりました。

一時はマスクも品切れ状態でしたが、今は落ち着いているようです。
ぐりぐりももんが さんも、どうぞ気をつけて下さいね。

がんばりやさんの子供の写真、心にグっときちゃいました。コオロギのから揚げには、ドキっときちゃいました。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

ポプラさんへ、
バンコクで、マスクをした人なんか見たこともありませんねぇー。みんな気にしていないんですよ。地元の人は、性質の悪い風邪ぐらいにしか思っていないんじゃないでしょうか?
と言うことで、会社でも未だマスクの備蓄は始めておりません。これで良いのかどうか分からんのですが、スタッフも気にしていないようなので、放任しております。
それと、過去に似たようなインフルエンザ流行の年があって、年配者は耐性がある程度備わっているとかないとか聞きました。年の功だけ生きたから、風邪には罹らんのだと自分に言い聞かせております。