2009年6月7日日曜日

ブログを始めて一年が経っての巻き

ブログを書き出してから、自分に変化が起きたかと自問するなら、大いにあったと思う。

先ず、文章を書くのも早くなったし、巧くなったようだ。そして、書きたい内容をどんな風に書くか、あまり話の展開を意識せずに書き上げてしまうことが、多くなった。

初めの頃は、起承転結を考え過ぎてウンウン唸って書いていたので、物凄く時間が掛かったような気がする。その内、何とはなしに自分で適当に書き上げられる一回分の原稿量が分かって来た。話の落ちの付け方にも、こじつけだろうが無理繰りだろうが収められるようになった。経験とは恐ろしいもんで、知的作業も体に覚えさせるのが一番と感じる。

かくして、貧乏社長も一丁前なのか半人前なのか分からんが、駄文書きにうつつを抜かせるようになっていたのである。趣味としては、パソコン一台とインターネットの接続さえできれば、世界中、何時でも何処でもすぐにできるもんだからお手軽と言えばそうだろう。

ただ違うのは、自分にとって書き手の生活している定点が海外になってしまったことだ。

記事になる題材は、日本で書いているブロガー達とは視点が自ずと異なってくる。このバンコクの街中とかタイの会社生活とか、身の回りの日常から嗅覚・触覚を鋭くして話題を見つけ出そうとしてきた。そして、見つけた素材からは、周辺の関連する情報をインターネットから出来るだけ発掘するようにした。最後は、それを記事に絡ませながら題材の価値を深く掘り下げようと考えをめぐらせて記事を仕上げる。

この作業はいたって面白いと感じるようになった。
そして、貧乏社長がこのブログを書く時の信条と言うべきものが出来上がったと思う。

それは、表面的な一次情報の安直な紹介だけは絶対にしないことである。つまり、単なる日記の延長線上に止まったブログは、しがないから書かないと決めたのである。日記なら、毎日業務日誌を書いているし、それ以上は蛇足だ。このタイで、上さんと一緒に暮らして生きると言うことが、一体自分の人生で何を与えてくれたのかを、もっと見極めて文章で残しておきたいと思う。

かくして、貧乏社長のブログは、私家版の編集長になった気分で筆を進めてきた感がある。僅かながらでも、日本からタイからコメントを貰えた時は感謝随喜の涙だし、丁寧に返事をお返しをするようにしている。なぜなら、自分の意図した内容に感想とか意見を聞かせて貰えること自体、新しい情報につながる可能性もある。本当にありがたい話なのだ。

すでに、自分は人生の半分以上をもう生きてしまいました。
だから、これからの残りは、もう少し自分の生き方や考えをはっきり大切に残しておきたいと考えました。そのために思索をめぐらす、この意味では、ブログは欠かせない大切な私の人生のツールとなった気がするのです。

ブログを始めて一年が経って、そんな風に考える貧乏社長なのでありました。(この巻き、終わり)

おまけ:この記事を書くにいたったのは、ブロガーの皆さんには色々な人生があるという事です。
シルバー回顧録”さんのホームページには、

HP の更新が 三ヶ月以上途絶えたら
1 : お迎え が来て、急に旅立った。
2 : 悪行の報い で、長患いの床に就いた。
3 : 認知症を発症した 。
以上のいずれかです。

と書いてありました。

2 件のコメント:

toyoko さんのコメント...

ブログ1周年おめでとうございます。私と同時期にブログを始められていたのですね。

私もブログを書き出してから、変わったことがいくつか有ります。例えば、フリーランスで仕事をしているのに、今まで自分のHPもブログも作ったことがなかった私ですが、ヘンテコな病気になってからは、書くことで落ち着きを保てるようになったかなと思っています。逆に、仕事関係の書類を書くのがイヤになってきてしまいましたが。。。

私のブログは生存確認の意味も含めていますので、シルバー回顧録さんの書かれていること、とても良く分かります(^^) 私の場合、障害が進んだら、まずはブログを書く回数が徐々に減ってくるでしょう。でもできるだけ、アホな内容であっても書き続けることで、自分の視野を広げたり、安定感を保てるようにしたいなあと考えています。

ぐりぐりももんがさんのブログは、情報ソースの追求がすごいことや、パーツ使いが上手なこと、そして読みやすいし、日本からとは目線が異なるので、すごいな~おもしろいな~と思うことがいっぱい有ります。これからも楽しみにしています。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

とよこさんへ、おいらのブログも一周年になりました。コメントをいただき、ありがとうございます。
色々なブロガーさん達の投稿記事を読んでいくと、色々な人生や考え方に出会えました。とよこさんもそうでしたが、シルバー回顧録さんのページも印象的でした。
これまで、新聞やテレビを通じてマスメディアが流してきた情報は、本当に限られたものだったのでしょう。読み手に選択の余地はありませんでしたから、ブロガー皆さんの生き様も知る由も無かったと思います。
それを考えると、インターネットが結んでくれる交流の輪はものすごい力だと感じるのです。しかも、時間も距離も制約を受けません。すばらしいの一語に尽きます。
この記事を書くきっかけになったのは、総務省が”ブログの実態に関する調査研究の結果”を昨年に発表していて、このデータを使って何か面白い事が書けないかと考えたのが発端でした。ただ、このアイデア事態は、未だに自分の頭の中にくすぶっており、記事として熟すまでは、もうちょっと時間が掛かりそうです。
その代わりに、ブログ開設一周年を経過して自分がこれまで受けた印象や感じた事を残しておきたかったので、記事にしたためました。もちろん、ブロガー皆さんから受けた影響も大いにあるのではないかと思います。今後とも、気軽に読んでください、お願いします。