2009年5月31日日曜日

自作フェースマスクは、便所紙を揉む要領での巻き


□□課長殿

掲題の件、添付の写真を踏まえて下記の通り回答申し上げます。

                  記

1.上段の産業マスク、即納可、単価23バーツ(65円)
2.中段の活性炭入りマスク、即納可、単価10バーツ(28円)
3.下段の一般的なマスク、現時点で納期まで2週間、単価2バーツ(6円)

注:現在、詳しい見積書を取り寄せています。日本への送付料は改めて相談させてください。
以上


厚生労働省が記者会見を行った29日には、その時点で新型インフルエンザ感染確定者が国内で359人になったと発表したんだそうだ。もちろん、お役人が勇ましく唱えた「水際対策」で確認された、国際空港でのたった八人は除かれている。まあ、それを足したとしてもそんなに数は変わらんし、死者もまだ出ておらんようなので、豚ちゃん風邪は、流行性感冒のちょっと強いレベルで済まされそうなもんだと思う。

貧乏社長の賢くもお住まいするタイでは、患者が発生しているんだか、増えているんだかは、あんまりハッキリしていない。水際対策なんてありそうも無いし、余計な報道発表でタイへ遊びに来る観光客が大挙してキャンセルされても観光収入が激減するだけで、商売も上がったりなので、本音は絶対に発表されないだろう。とにかく、マイペンライで日常の生活が能天気に過ごされて来た印象だ。

そんなありきたりの5月某日、親会社様から特別迷惑指令が、ご当地クルンテープへ舞い降りてきた。

”ニュースでご存知とは思いますが、日本で豚インフルエンザが急増しており東京を含む関東地区でもその脅威が差し迫っている状況です。このような状況下、タイでマスクを購入していただきたいのですが、□□社長へ依頼していただけないかとお願いがありました。”と、賢くも畏れ多き日の本からの絶対服従命令が下賜されたのである。何々、日本で品薄になったマスク千枚をこちらで物資調達せよとの軍命になっておる。申し訳程度に注釈が付いておって、同様の悩みを持つ日本の業者さんから、タイならまだ購入できるらしいとの情報を入手したから、仰せ付けるとのことらしい。

不承不承、総務課長に指示を入れながら、適当に3種類の見本を選び出して、最初のメールのように、すわ鎌倉のごとく忠勤を励むかのように日本へ吹聴してみた。

すぐさま指令が帰ってくる。もう千個足して二千個を買い付けるようにとのお達しであった。そんなことは、お安い御用だ。すぐに出入りの業者へ電話して注文を入れたが、納期は繰り上がらない。二週間は最低必要らしく、こちらでも品薄にある状態は日本と同様で変わらない。後は、納品したら日本へ改めて発送し直すだけなので一件落着ということではある。

しかし、マスク一つで日本人が物欲狂想状態に駆られているのも可笑しい。死者を安易に出しまくる感染済み諸外国は、マスクの効果を疑って着用には無頓着だ。むしろ、ニューヨークタイムズなんかは、日本人誰しもがマスクに執着しているのを、全体主義的で脅迫観念に苛まれる極度に清潔好きな民族だと見なして、記事で皮肉っている。

だがな、感染者を出しても死亡者を出さない。

これこそが、国力であり民度の高さではないだろうかと貧乏社長は思うんだ。衛生観念を悪意で理解してくれる、あっちの人たちの中では命を落す人が今後も出続けるだろう。
それを思うと、つい、憐憫の情で見ざるを得ない。

そうだ、マスクが足り無いなら自分で作ればよいのだ。

日本人は、何ゆえ購入すると言う安直な行動に走るのだろう。知恵があれば何とかなるのではないか? 消費文明社会にどっぷりはまって、自活する能力すら既に枯渇しているんじゃないのかと、貧乏社長は考えた。そこで、グーグル検索を使って、マスクが自作できないものかか、可能性を模索してみた。

ちゃんと、出てくるものである。

★だめだめママ生活★ 新型インフルエンザ対策?キッチンペーパーで手作りマスク
「構造化コーディネート研究所」 見て・つなげ・組み立てよう  キッチンペーパーでマスクが作れます。(+5/24追記)
聞いて聴いて こんな事あんな事  キッチンペーパーの手作りマスク [新型インフルエンザ]
ペーパータオルでマスク作り

実を言うと、おいらはその事を親会社様にも通知しておいた。
ただ、一言余計な事を言いすぎたのかもしれない。
それは、

”ご参考までに、フェースマスクをキッチンタオルで作ると言うアイデアがブログでかなり紹介されていました。(参考URLを列記しながら)
私の考えですが、ゴワゴワした感触があるようで、紙を揉みこんで腰を柔らかくすると使いやすくなるような気がします。(尾篭ですが、質の悪い便所紙を揉んだのと同じです。)タイでもマスクは探せるだけ努力します。お急ぎなら、参考情報として社員へ連絡下さい。”、

と言う内容なんだが、今になって思えばやり過ぎだった。

今時の人は、お尻が痛くなるよう粗悪な茶チリと言う便所紙なんか知らないだろう。貧乏社長は、それを知っている最後の世代だと思う。小樽の山の中の下宿屋で、貧乏生活をしていた先輩が使っていた茶チリ。トイレットペーパー買うのも惜しんで、安酒を浴びていたようだが、今となっては懐かしい。

と言うわけで、インフルエンザが古き良き学生時代を尾篭ながらも思い出せてくれたことに、感謝してしまう貧乏社長なのでありました。(この巻き、終わり。)

おまけ:キッチンペーパーを少し揉んでからマスクを作ると本当に腰が柔らかくなり、使い捨てとして実用の粋まで達しそうな感じがしました。でも、タイは、ものが安いから在庫のある限り自作する必要も無いんだけどね。

10 件のコメント:

toyoko さんのコメント...

新聞に、マスクをつけないといけないという雰囲気を感じるという人の割合は8~9割近くに上るけれど、それで効果を感じると思う人は、3~4割という結果になったという記事が載っていました。
雰囲気に流されてしまいやすいという、日本人ないしは日本企業(大企業や中堅企業)らしさが出ているなあと思っています。
中小企業の方々はマスクをしているケースの方が少ないなあと自分の体験ですが感じます。

私の住む市では感染者が発生したので(私のウチの隣の中学校区です)、歯医者や内科医院がガラガラになっていました。感染するぐらいなら歯痛もガマンできる、という変な思い込みがあるようですね。

私はマスクをつけていません。個人的な理由(息苦しいから)でもありますが、マスクをつけるとマスコミに踊らされていま~す、正しく情報を理解するということが私にはできませ~んと晒しているような気がして、つける気にはなりませんでした。

やりすぎるぐらいの対策のお陰か、今のところ日本では死者は出ていません。でも社会・経済が大混乱です。特に関西では・・・。

茶ガミが通用するのは何歳ぐらいまででしょうね(^^)

ぐりぐりももんが さんのコメント...

とよこさんへ、
ちょっと強めのフテキセツな表現もある、今回のブログですが、ニューヨークタイムズは日本を紹介する記事の書き方で、人種差別に近いと受け取られる表現を平気でするようなことがままあります。これは、イギリスの雑誌エコノミストでもそうですし、タイの王室批判なんかも、触られたくないキズをわざと抉ろうとするあくどさがあります。海外で暮らすと良く分かるのですが、世界の歴史をリードし優位に立って常に支配してきたのが、白人な分けです。われわれ黄色人種には許しがたい表現も、彼等にとっては失礼に当たらないと思って書いている節があります。
次に、風邪が流行ってマスクを日本人みんながかけるようになってしまうのは、今に限った話ではありません。かなり前にインフルエンザが流行したときも、マスクが品薄になりました。その時、台湾で買えないか担当する代理店に照会した経験があります。風邪を他人に移して迷惑を掛けたくないと言う、日本人特有の礼節・奥ゆかしさもあるんではないかと思います。日本人の衛生観念は、病的かもしれませんがよいことだと思います。
もし、私が日本にいてマスクを掛けるかどうかと問われたら、通勤電車では掛けるでしょう。効果が無いと分かっていても、多少の効果を信じたいし、うつされたくないからです。まあ、臨機応変に対応します。それでは....

ぐりぐりももんが さんのコメント...

<投稿者のお断り>
ちょっと原稿が練られていなくて直裁でいかがなものかと思う表現もあったので、手直ししました。そこら辺、プロの書き手で無いのでご容赦下さい。
それと、茶チリ自体は、昭和の間は売られていたようですので、用足しに関する物心が付いていて、茶チリを意識できる人なら、例えばアラフォーは分かりそうで、アラサーは無理ではないかと思うのですが、どうでしょうか?

toyoko さんのコメント...

お返事ありがとうございました。

>世界の歴史をリードし優位に立って常に支配してきたのが、白人な分けです。われわれ黄色人種には許しがたい表現も、彼等にとっては失礼に当たらないと思って書いている節があります。

アメリカで活躍中のイチロー選手も、同様のことを話していましたね。黄色より白色、オンナよりオトコ、まだまだこの価値観は根強いですね。


ぐりぐりももんがさんがおっしゃるように、日本人は昔からマスク好きですよね。私がマスクが苦手なのは、個人的な理由ですが、病院を思い出すからかも知れません。きっと普通の身体で普通に?働いていたら、マスクをして歩いていたことでしょう。


アラフォー世代なら、茶ガミは知っていそうですね。今度、アラサーの知人に、茶ガミって知ってると聞いてみますね(^^) またご報告します~。

lux66 さんのコメント...

コメントを頂いて以来こちらを拝見しております。
で~ チャ紙の件ですが当然知っています。
家庭にあのロールのトイレットペーパーが取り付けられた時はは感動しましたよ。
当時はデパートとかの施設にしか無かったですからね。
本題のマスクですが、こちらは感染者も無くすぐ買えると思います。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

タイでは、便所紙の前に、手動ウオッシュレットが当たり前ですよね。細いホースの先端に小さなシャワーノズルが、水洗便器の付属用品として付いています。それで、田舎へ行けば行くほど、その代わりに手桶が増えてきて、自分の手でお掃除をする格好です。
それと、大都会バンコクですら下水が詰まりやすいから、トイレットパーパーは流さずにそばの大きなポリゴミ箱に捨てる習慣の人も多いいです。これは、韓国でもそうなんです。海外へ行くと用足しの風景でも変わってくるということですかな。

ぐりぐりももんが さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
lux66 さんのコメント...

小樽「郡来」のdoraneko66です。
こちらではハンドルネームが違っていました。
大変失礼しました。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

lux66さんへ、ハンドルネームについて了解しました。最初はどなたかと思ってグーグルで探していたんですが、見つからず不思議に思っていました。
小樽といえば、本部長さんと言う人が写真ブログをやっています。小樽は、写真の題材になる街なんでだろうと、思っております。

匿名 さんのコメント...

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