2009年5月3日日曜日

糸巻き探してカオサン地区まで出没の巻き

アコースティックギターの糸巻きが壊れた。

一式5千円で買ってきたギターだから、出来具合はそれほど信用していなかったんだが、これほど早くガタが来ようとは思っても見なかった。

B弦のペグ(糸巻き)が巻き上がらない。部分的には巻き上がるんだが、ある一点で止まってしまう。仕方ないから、ペンチで軸巻きを挟んで巻き上げる方向へ力を加えながら、ペグのつまみを回して巻き上げるようになってしまった。アコースティックギターの機構部品は糸巻きしかないんだが、これが壊れてしまうようだと弦のチューニングも思うようにできず不便さを感じる。

どこが壊れたんだろうと思って、糸巻きを分解してみた。
なるほど、弦を巻く軸巻きの歯車が部分的につぶれている。芋虫状のウオームギアとの噛み合せが悪くて、歯車の山と山がぶつかって、削れてしまったんだろう。このつぶれた部分でウォームギアへ動力が伝わらず、空回りしていた分けだ。

そんなに頻繁に弦を張り替える分けでもないので、しばらくは、我慢できるとしても、いちいちペンチを持ち出して調弦するのも難儀だなーと感じつつ、スペアパーツが売っていないか、暇を見ては週末にサイアム近辺の楽器屋さんで聞いてみた。

ある事はあったんだが、6個一組のフルセットで千バーツ以上と値が張る上に、ネジ止めする位置も異なっているので取り替えは無理に感じる。こうなったら、最初に買った楽器店のある商店街”アッサタン通り”へ出かけて探してみるしかない。この通りは、バックパッカーの聖地:カオサン地区に近くて民主記念塔のある表通りの反対側に位置しているから、スクンビット通りを走るエアコンバス511番を使えば簡単に出掛けられる。

そんなこんなで、貧乏社長と上さんは、休日の土曜日にのこのこ出かけてみた。

楽器店が立ち並ぶ商店街は、前にも出かけているので分けなくたどり着く。お店のショーケースを覗き込んでは、似たような糸巻きのパーツが売られていないか確かめて、切りの好い所で店員さんに値段を聞いて見る。大体、6個セットで250バーツ位の売値を答えてくるので、切り返しで200バーツでどうかと値切ってみた。

相手は220バーツと答える。ちょっと下がったな。
ありがとうと言いつつ、ちょっと立ち去る気配を見せながら、もう一度200バーツはどうかと駄目を押す。店員も苦笑しながら、じゃあ200バーツでOKと言う具合に商談はまとまった。
要するに、サイアム近辺とこちらの商店街では、値段の開きが数倍もあるのである。もちろん、品質と値段は相応しているのだろうが、安かろう悪かろうもここまで来ると、安価な方に手が伸びてしまうのは致し方無いと思ってしまう。

とにかく、簡単に買い物が済んでしまった。

時間もあるから、カオサン地区まで足を伸ばそう。
日本人の駐在員なんか物好きでもこんなところまで出かけては来ないだろうと思いながら、三百米ほどの短い通りを、ぶらぶら上さんと歩いてみる。
何せ、若い白人連中が多くて、昼間っからパブっぽい店でビールを飲んでいたり、屋台の店で食べ物を買っては摘まんでいる人がいる。

しまいにゃ、雑貨を扱う移動屋台もやってきた。長期宿泊者に必要な洗剤とか洗濯バサミとか売っているので便利なのかもしれない。

カオサン通りの喧騒はちょっと別天地な感じもして、糸巻きの買出し以上にエキサイトしてしまった貧乏社長なのでありました。(この巻き、終わり)

2 件のコメント:

ぽぷら さんのコメント...

ぐりぐりももんがさんはじめまして。
だべさ通信にコメントを頂き、ありがとうございました。

糸巻き、安く買えてよかったですね。

北海道から遠くタイから見てくださって嬉しいです。
これからもどうどよろしくお願いいたします。

ちなみに、私はいたずらをして、ムロに入れられ、じょっぴんかられました。

ぐりぐりももんが さんのコメント...

ポプラさんへ、
コメントをありがとうございます。
北海道方言カルタに、”り”の言葉に、”リラ冷え”を当てているんですが、これは方言でなくて季語なんだと思いました。発売元も無理やりに入れ込んだのではないかと思ったしだいです。
そんなことで、周一回程度の更新なんですが、良かったら読んでみて下さい。